コーチング ライフコーチング 中国全省の旅 中国語コーチング

中国全省を旅して【Vol.3】|深圳という街②「歩くことで、自分と出会い直す」

2025年5月24日

この記事は約5分8秒で読むことができます。

中国全省
スクラップ&ビルドは深圳の代名詞、僕も深圳の街を歩き、心の中の何かを、作り替えていたのかもしれない

歩くことで、自分と出会い直す

2019年の秋、僕は深圳に降り立った。
そこから、ひたすら歩いた。

飛行機も、鉄道も、車も悪くない。だが、歩くことだけが与えてくれる“気づき”がある。
街の空気。人々の声。気温、湿度、におい。
それらすべてが、歩くことで肌に、心に、深く染み込んでくる。

到着から最初の1ヶ月で、僕は深圳の街を300km以上歩いた。
心がざわついていた。何かを感じたかった。自分を取り戻したかった。
だから、僕は歩き続けた。

中国全省
南国らしい風景に一台のシェアリング自転車、深圳らしい雰囲気

深圳は“テック都市”というだけでは語れない

深圳と聞けば、多くの人はテンセントやファーウェイといったテック企業のイメージを抱くだろう。
だが、僕にとって深圳は「生きやすさ」そのものだった。

  • 外地出身者で構成された街ゆえに、言葉はすべて普通話(標準語)
  • 気候は南国らしく一年中温暖(多少の過酷さはあるが、それも含めて僕にとっては過ごしやすかった)
  • 中国全土から人が集まり、食文化が豊か(特に湖南料理と四川料理が美味しかった、広東料理はいうまでもない)
  • 日本人の口に合う飲茶もあり、中国初心者にもハードルが低い

表面的な利便性ではなく、感覚として“居られる”空気。それが深圳にはあったと、今では感じる。


中国全省を目指すもコロナという想定外、動けない現実の中で

拠点を移して間もなく、中国全土を旅する予定だった僕に、パンデミックが襲った。

まるで試練のようだった。

日本に一時帰国して戻ったら、強制隔離。
街から出ることもできず、約4ヶ月間“缶詰”状態
心身ともに限界寸前だった僕は、さらに追い詰められた。
当時の体重は、今より15kgも重かった。
未来は閉ざされ、自分の存在価値さえ見えなくなっていた。

それでも、歩いた。

未来も、目的も、出口も見えなかった。
それでも、歩くことだけはやめなかった。


“やらずに死ねるか”──それが唯一の希望だった

人は、何かにすがる時、言葉や論理ではなく、魂に問いかける。
僕にとって、それは「この旅をすること」だった。

  • 誰にも理解されなくてもいい
  • 成果がなくてもいい
  • でも、“これだけはやりたい”と心が叫んでいた

やらずに死ねるか──そう思ったことに賭けたかった。

だから歩いた。
深圳の街を、全身で、味わうように歩いた。


歩いたからこそ出会えた深圳の表情

僕は深圳のあらゆる場所に足を運んだ。

  • 深圳大学
  • テンセント本社、BYDの拠点、ファーウェイ駅
  • 深圳湾から眺める香港
  • 中国初の証券取引所、マクドナルド1号店
  • 莲花山公園、人材公園、香蜜公園、深圳博物館…

一歩ずつ刻むごとに、自分の感覚が戻ってくるのを感じた。


この街が変化したように、自分も変われると信じた

2007年、僕は駐在員として初めて中国に住んだ。
当時の深圳は「治安が悪い街」として日本人に敬遠されていた。

だが、2020年──
この街は、誰もが認める中国の成長の象徴になっていた。

グレーターベイエリア構想の中核。
テンセント、DJI、BYD…世界に影響を与える企業が集まるこの地に立ち、
僕は思った。

「俺も、いくつになっても、変わっていける」

僕と深圳は、ほぼ同い年だ。
深圳が40年で奇跡の進化を遂げたように、
僕も、これから新しい進化を生きていける。そう思えた。


“食”がくれた、生きる力

話は少し変わるが、僕は市場が好きだ。
料理が趣味ということもあり、深圳のローカル市場に通い詰めた。

中国の市場は、むせかえるようなエネルギーに満ちている。

  • 見たことのない野菜
  • 色とりどりの果物
  • 日本では出会えない食材たち

料理を想像し、食材に触れる。
その瞬間、心の奥底から生きる力が湧き上がってきた。

思い返すと、深圳の華やかな面だけでなく、この街の、新しい時代を作ってきた人たちから溢れ出る熱量が、僕の中のエネルギーを呼び覚ましてくれていたのだ。

中国全省
エネルギーに溢れる巨大な深圳福田の市場

環境は、人生を決める。

深圳での生活を通じて、僕はひとつのことを確信した。

「人は、環境によって生かされる。
そして、環境は、自分で選べる」

自分に合わない場所で、苦しみ続けている人は多い。
でも、それを選び続けているのは、他でもない自分自身だ。
その自覚を持てるかもてないかが、人生を大きく分けると思う。


では、あなたに問いたい。

  • あなたは、どんな人生を生きたいですか?
  • あなたは、どんな環境を選びますか?
  • そして、その環境に、どんな意味を与えますか?

僕は歩いた。
環境を変え、自分と向き合い、再び人生を歩き出した。

今、自分自身と向き合う“あなた”の旅に、僕は伴走することができる。

それが、僕の仕事であり、人生のミッションだ。

この記事を書きながら、2020年の全省の旅を思い返しながら、改めてそう感じる。

COACHING-L代表
刈谷洋介

※時代背景は筆者が旅をした2019~2020年をベースに書いておりますのでご了承ください。


中国全省の旅【Vol.4】は以下をクリック

深圳から電車で1時間。川一本を越えた先にある“別の国”のような都市、香港。
歴史の影と未来のざわめきが交錯するこの街を、僕はひたすら歩いた。
制度と自由、伝統とグローバル、東洋と西洋──その狭間に立つ街で、
「境界線」とは何か、自分の中の国境とは何かを問い直す旅が始まった。

香港
中国全省を旅して【Vol.4】|境界線を歩く:制度と歴史の狭間で見た香港

この記事は約12分14秒で読むことができます。 九龍のペニンシュラホテル、旧正月らしくランタンでデコレーション 目次 / Contents 深圳に拠点を移した理由と、頻繁に通った香港コラム:一国二制度 …

続きを見る

「変わりたい」「自分らしく生きたい」と思っているあなたへ

この旅の記録は、旅行記ではありません。

“自分を取り戻す”ための旅であり、内なる声に耳を傾けるプロセスの記録です。

「自分のままで生きる力」を取り戻したい
「次の一歩」がなかなか踏み出せない
「これでいいのか」と心のどこかで問い続けている

そんな想いを抱えている方へ。

僕が、あなたの“人生の旅”に寄り添います。

是非以下から無料説明会(オリエンテーション)にお申し込みください。

嫌われる勇気

ライフコーチングを受けたい方はオンライン無料説明会へお申し込みください。

中国全省を旅して【Vol.3】|深圳という街②「歩くことで、自分と出会い直す」
コーチ刈谷

説明会は代表の刈谷(@Yosuke_Kariya)が担当します!お待ちしています!


COACHING-L代表 刈谷洋介の紹介動画はこちら!

-コーチング, ライフコーチング, 中国全省の旅, 中国語コーチング

© 2025 COACHING-L