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【序章】魂の叫びを無視できなくなったとあるコーチの話
2019年の秋、僕はすべてを手放した。
役員の肩書も、安定も、収入も。
ただ一つ、魂の声だけを頼りに、中国全省を旅するという“無謀な夢”に飛び込んだ。
その少し後に、世界はコロナ禍に突入する。だがそんなことは当時、知る由もなかった。
きっかけは、心と身体の限界だった。
経営の重圧、そして、突然母を失った喪失感。
何も感じられなくなり、当時の僕はただ、“生きているふり”をしていた。
「このままじゃ、壊れる」──その直感だけが、僕にとって唯一の光だった。
語学コーチングとの出会い、そして燃え尽きた日々
僕は、語学力ゼロからキャリアを切り拓いた。
新卒でSONYのグループ企業に入り、上海駐在、イギリスMBA、中国語留学、国際結婚、そして中国全省の旅──その全ての原点が、語学コーチングとの出会いだった（僕は26歳の時に初めて真剣に英語を学び始め、その後、自分が学んだスクールに入社して役員に昇進した）。
大人になっても、語学は人生を変えられる。
それを証明したくて、語学コーチとして、そして日本初の語学コーチングスクールの代表として、そして全社の常務取締役として、人の人生に火を灯す日々を送ってきた。
だがいつしか、自分自身の火は静かに、確実に、消えかけていた。
「人の人生を支える」という使命が、「数字を上げる」ことや「労務問題の対応」という責任にすり替わっていった。
八方塞がり、限界の果てで、心療内科のドクターにストップをかけられた。
再起動の旅──誰のためでもない、自分の人生を取り戻すために
その後、何の計画もなく妻と北海道の道東へ。
ふと湧き上がったのは、
「北方領土を、この目で見たことがない」
という妙な欲求。理屈じゃない。ただ、行ってみたかった。
その瞬間に確信した。
「そうだ、旅に出よう。中国全省を、この身体で踏みしめてみよう」
なぜ中国全省なのか──「誰も見たことがない世界を、ただ、見たかった」
中国の広さは、日本の25倍。
56の民族、14の隣国、多様性と矛盾に満ちた大陸。
「よくやろと思いましたね」「そんな発想、普通しない」
と褒めていただくことがなん度もあった。
同時に、SNSでは「非常識」「身勝手」「中国のスパイ野郎」と叩かれることもあった。
でも、だからこそ、やる価値があると思った。
周りがやってないからやらない？
誰も応援してくれないからやめる？
批判されるからやめる？
そんなことは関係がない。一体、誰が俺の人生に責任をとってくれると言うのだ。
自分の人生の責任は、自分にしか取れないのだ。
この想いこそが、僕を突き動かした。
自分の感覚に賭ける──魂に従って生きるという選択
僕はコーチとして、数多くのクライアントと向き合っている。
けれど、どれだけ資格を持っていても、どれだけスキルを学んでも、どれだけ心理学を勉強しても、
「自分の人生に嘘をついているコーチの言葉」は、響かない。
本気で人の人生に関わるには、自分自身が「自分の人生」に本気でいなければならない。
これは僕の哲学だ。
そして、この旅は、僕の再起動であり、これからの人生の再定義のための時間だった。
そう、もう一度、「魂とつながる感覚」を取り戻すためのプロセスだったのだ。
あなたの中にも、眠っていないだろうか？「本当はこう生きたい」と願う声が
もし、人生が閉塞感でいっぱいなら、
もし、「何のために働いているのか分からない」と感じるなら、
あなたの中にも、“旅”が必要なのかもしれない。
それは決して地理的な旅だけじゃなくて、自分自身の中に戻る旅。
コーチングとは、まさにその“旅”の伴走だ。
僕は、あなたがあなたの魂の声に気づき、その一歩を踏み出せるように、共に在りたい。
旅はまだ終わらない。あなたの旅も、これからだ。
これからも連載形式で、各地の体験や気づきを綴っていきます。
けれど、これは単なる旅行記ではありません。この連載は、
自分を取り戻すための、「魂のドキュメント」です。
どうか、人生に行き詰まりを感じているあなたに届きますように。
あなたが、あなた自身の人生を生きられますように。
そして、その内なる旅に、僕は伴走できる存在でありたい。
愛する地元、東京下北沢の片隅より
COACHING-L代表 刈谷洋介
中国全省の旅【Vol.2】は以下をクリック
39歳で役員を辞し、人生の再出発を誓って降り立った深圳の地。
熱気、スピード、若者たちのエネルギーに包まれながら、
僕はもう一度「自分で生きる」覚悟を決めた──
Vol.2では、僕の人生を再起動させた深圳の街を歩き出す、その第一歩を綴ります。
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中国全省を旅して【Vol.2】｜深圳という街で「人生の再始動」が始まった
この記事は約4分42秒で読むことができます。 旅の出発点、深圳の莲花山公園より撮影 目次 / Contents 【Vol.2】中国全省を旅して──深圳という街で「再始動」が始まった選んだのは、安定でも …
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「変わりたい」「自分らしく生きたい」と思っているあなたへ
この旅の記録は、旅行記ではありません。
“自分を取り戻す”ための旅であり、内なる声に耳を傾けるプロセスの記録です。
「自分のままで生きる力」を取り戻したい
「次の一歩」がなかなか踏み出せない
「これでいいのか」と心のどこかで問い続けている
そんな想いを抱えている方へ。
僕が、あなたの“人生の旅”に寄り添います。
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