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コーチングとカウンセリングってどう違うの?
コーチングとカウンセリングってどう違うんですか!?友達に聞かれて答えられなくて、、、泣
そうなんですね、、、確かに説明が難しい。それじゃあ僕の見解を説明しますね。
先日コーチングとティーチングの違いをお伝えしましたが、コーチングとカウンセリングはどう違うのかについてもよく話題になります。今日はカウンセリングとコーチングの定義を明確にし、その違いについて見ていきましょう。
カウンセリングの定義
それではまず、カウンセリングの定義から見ていきましょう。
主に心理の専門家がクライアントや患者の話を傾聴したり受容したりしながら、クライアントや患者の心情や状況の理解に努めることによって、主体的に問題の解決を行っていけるようにサポートすることを指します。クライアントの「心」の問題を解決することが目的で、一般的に精神状態がマイナスの方に対し、コミュニケーションを通じて、心理的障害や過去の傷を癒し、正常な心理状態で社会生活を送れることを目指すものです。
参考:厚生労働省ホームページ
コーチングの定義
次に、コーチングの定義についてです。コーチングは様々な定義があるので私の見解をご覧ください。
健全な精神状態(ゼロ以上)のクライアントがコーチとの対話を通じて理想的な人生やキャリアだけでなく、人間的成長や目標達成などを実現するためのサポートです。コーチングの技術(傾聴、質問、フィードバック、要望など)や創造的な関わりを通してクライアントの内的対話を促し、潜在能力を引き出します。
刈谷コーチの定義
二つの主な違い
分かりやすい違いは過去に視点を当てているか、未来に視点を当てているかです。カウンセリングは過去の心の傷やトラウマ、不安、悩みなどを「傾聴」やその他の心理療法を通して治療するものですが、コーチングは未来に向けてクライアントの成長や目標達成を促すものです。カウンセリングは不安や悩みなどを主に扱いますが、コーチングでは目標や理想の状態を主に扱います。また、クライアントの精神状態がマイナスの状態の方を対象にするのがカウンセリングであり、健全な精神状態の方を対象にするのがコーチングであるのも大きな違いです。
コーチングでは過去や負の感情は扱わないのか?
コーチングでは過去やマイナスの感情について扱わないのかというと全くそんなことはありません。例えば私のセッションではクライアントに幼少期から現在に至るまでを振り返っていただくワークショップを実施します。その中でクライアントは幼少期に起こったマイナスな感情に触れることもあります。フリーセッションではその負の感情をテーマにセッションを行うこともあります。ただ、コーチングではコーチがクライアントの行動を促す為に率直な「フィードバック」や「要望」を実施します。メンタル的に不安定だとこれらを受け取れなかったり拒絶したりしてしまうことが起こり得ます。これらを受け取れない状態だとコーチングが機能しないので効果はどうしても限定的になってしまいます。ですので、以前心の病になったことがある方は、コーチングを受ける前にしっかりとコーチと話をしてコーチングを受けられる精神状態であるのかを確認し、双方納得のうえでコーチング契約を結ぶのが良いでしょう。もしコーチングを受けることが難しい場合は、カウンセリングを受けることも一つの選択肢となります。
まとめ
さて、本日はコーチングとカウンセリングの違いをお伝えしてきました。大まかな違いは過去視点か未来視点か、クライアントの精神状態がマイナスかプラスかということになりますが、あくまでどちらに主眼を置いているかで0か1かで割り切れるほど内容は単純ではありません。例えば、近代コーチングの普及に大きな役割を果たしたCTIのキムジーハウス氏は2012年の文献で以下のように述べています。
残念ながらカウンセリングとコーチングの間の境界線がどこにあるかは、明確なルールや条件で定義されている訳でありません。
コーチング心理学概論,第二版,2022
私がトレーニングを受けたICFのPCCであり公認心理士でもあるコーチは「クライアントは自分がカウンセリングを受けるべき状況なのかコーチングを受けるべき状況なのかを理解して受けるに来る人は少ない」と述べていました。また、コーチング心理学概論によるとコーチングを希望した人の26%の方が精神的問題を抱えていたという研究報告もあるようです。コーチングは行動だけでなく心を扱うことも多いのが実情です。このことからも、コーチもカウンセリングや心理療法の知見を持っておくことがとても重要であるとコーチングに関わる時間が長くなればなるほど痛烈に感じています。
少し横道にそれましたがまとめに戻りましょう。コーチングでも過去を扱うことはありますし、精神的にマイナスの状態に近くてもコーチングが機能するケースもあり得ます。実際に私はコーチングを受け始めた際のメンタル状態は決して良いとは言えませんでした。傾聴というスキルはコーチングでもカウンセリングでも重複する基礎的であり最も重要な技術です。また、コーチングは人間性心理学の大家であり臨床心理学者であるカール・ロジャーズ氏から大きな影響を受けているので明確に分けることの方が難しいと感じます。よって、大まかな違いがあることを理解しつつ、コーチであっても心理学やカウンセリング、心理療法の知見を増強し、コーチングに活かすといった姿勢が大切なのではないかと感じます。
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