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コーチングスキルとは何か? – コーチングに必須の4つのスキル –
あの~コーチングのスキルってどんなものがあるのですか?部下育成や同僚との会話にも役立つって聞いたので取り入れてみたいのですが、、、何から学んでよいか分からなくて、、、
確かにコーチングのスキルはビジネスでもとても効果があるので学ぶ価値があると思います。今日は代表的な4つのスキルを紹介するね!
代表的な4つのコーチングスキル
コーチングのスキルと聞かれると皆さんは何を想像しますか?おそらく多くの方は、”質問のスキル”が思いつくのではないでしょうか?コーチングには質問以外にも多くのスキルがありますが、本日は職場で直ぐに使えるという前提で、代表的なものに絞ってお伝えします。
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【傾聴】のスキル
コーチングにおける”傾聴”はとても有名ですね。傾聴の「聴く」という漢字は、「注意深く、心を傾けて聴く」という意味合いがあります。つまりコーチングでは、自分が情報を取るために聞くのではなく、相手の為に聴くと捉えると良いでしょう。聴き方の特徴としての顕著な例を挙げてみましょう。例えば、クライアントが言葉にしていることだけでなく、言葉にしていないことも含めて”聴く”のです。恐らく皆さんも経験があると思うのですが、人に話せないことや話したくないことってありませんか?悔しい経験だったり、悲しい経験だったり、コンプレックスだったり。このように人に話せないことを抱えているクライアントがいた場合、傾聴の力が上がってくると、直感的にこの人は「何かを話していない」ということに気づけるようになります。そして、傾聴によって感じたことに基づいて、クライアントに率直に尋ねるのです。この“尋ねる”こと、言い換えると質問することで行動を促進する気づきを引き起こせます。
ただ、直感のスキルはすぐに実践するのは難しいので、もし傾聴をしてみたいと思う方は、人と話すときに、自分が話す量を”2割~3割程度”に収めることら始めてみてください。傾聴には、話す側の自己理解を促す効果があります。例えば、この聴き方を意識することで、抑圧されていて無意識に押し込まれていた想いや真にやりたいことなどをクライアントが口にすることがあります。この言葉にすることが新たなアクションへと繋がるトリガーになります。また、信頼されている方に話を聴いてもらえるだけで幸せホルモンのオキシトシンが分泌されたりと健康効果もあると言われています。
皆さんの周りでも人の話を聴ける人って人気がありませんか?傾聴にはさまざまなポジティブな効果があるので、聞き上手の方が人気があるのも頷けます。コーチングではクライアントが7割から8割話すことが良いセッションと定義されているので、この方法であれば意識すればすぐに試せます。またコーチングセッションではコーチングはクライアントの為の時間です。「1 on 1」のミーティングの場などで全て部下の時間として使うのは難しいかもしれませんが、時には「この1 on 1の時間は部下の為の時間!」と決めて、徹底的に傾聴に徹してみるのも一つの手です。是非、挑戦してみてください。
【質問】のスキル
コーチングといえば”質問”という人がいるほど、鍵になるスキルです。コーチングにおける質問は、クライアントに対して気づき、学び、確認、発見、決意などを促す効果があり、うまく作用するとクライアントに深い内省を引き起こし、行動や学習に繋げることができる重要なスキルです。コーチングでは”質問はクライアントへのギフト”と呼ばれています。主体性を引き出し、行動をドライブさせることができるハイクオリティーな質問は、確かにギフトに値すると感じることは、コーチングを受けている身からしても多々あります。さて、直ぐに導入できる方法としてはオープンクエスチョンで質問することです。皆さんはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンという考え方を知っていますか?普段、人とコミュニケーションを取るときのことを思い出してみください。恐らくクローズドで質問することが多いと思います。一つ例を挙げてみましょう。
クローズドクエスチョンの例
Q:あなたは仕事が嫌いですか?
このような「Yes or No」で答えられる質問をされると、質問される側は”好き”か”嫌い”かのみを答えるだけで良いので、思考が深くまで及びません。
オープンクエスチョンの例
ではこのように質問されるとどうでしょうか?
Q:何が仕事を嫌いにさせるのですか?
こう質問されると、相手は”何”に意識が及び、思考の幅が広がり、自分の内側へと意識が向き始めます。
クライアントの頭の中
上司と価値観が合わないからか?
ルーティーンワークが嫌いなのか?
変化を感じられないからか?
一つの会社の中でしか生きられないという恐怖感からか?
このまま定年まで変化の少ない仕事をして気づいたら老後という現実が怖いからか?
自分の希望を聞いてもらえないからか?
給与が上がらないからか?
なかなか昇進できないからか?
などなど、
内側の探索を促すうえではオープンクエスチョンが効果を発揮します。
深く内側を探ることで、自分の価値観に気がついたり、満たしたいニーズが見えてきたり、行動に繋がるヒントが出てきます。
是非、意識して使ってみてください。
【フィードバック】のスキル
上記の傾聴と質問は、コーチングを学んでいない人でも聞いたことがある方が多いかもしれませんが、このフィードバックも上記二つのスキルと同様、とても重要なスキルの一つです。フィードバックとは、コーチがセッションの中で感じたことや真実をそのままクライアントへ伝えることです。コーチがクライアントを映し出す鏡と表現すれば、感じたことをそのまま返すと表現できるかもしれません。例えば、私は以前メンターコーチから”洋介さん、ダサいですよ”とフィードバックをもらいました。これは後日談ですが、メンターコーチは、私が”かっこよく生きたい”という信念を持っていると感じており、”ダサい”という言葉で返すことで、深い気づきを引き起こせるのではという意図でこのフィードバックをしたそうです。
率直なフィードバックは、時に胸のあたりをえぐられるような感覚になることがあるので、それこそ信頼関係が結べている相手でないと簡単に言葉にしてはいけません。会社で何でも言いたいことを口にしてなかなか周囲から認めてもらえない人に出会うことはありませんか?これは信頼関係が結べていないのに言いたいことを言ってしまっている可能性が大です。意見を受け取ってもらうには、まずその前にしっかりとした強固な関係性を構築することが必要です。フィードバックと信頼関係はセットであると覚えておきましょう。
【要望】のスキル
コーチングは話を聞くだけ、と勘違いされている方もいるようですが、コーチは提案や要望を実施します。例えば、クライアントが尻込みをしている時、行動を阻害している思い込みに縛られて行動を起こせない時など、思い切って要望することもあります。ここで大切なことは”コーチは提案、要望をした後に、その提案や要望に固執しないこと”です。これは国際コーチング連盟のコアコンピテンシーでもはっきりと述べられています。
コーチングにおいて、行動を決めるのはクライアントです。ここを強制してしまってはコーチングは成り立ちません。強制して上下関係ができてしまうと、その後、クライアントがコーチに答えを求めるという形で“依存”してしまうリスクがあります。提案はするが強制はしないというスタンスを取ることで、相手に選択権があるというコーチングの前提を維持できます。仮にクライアントが提案を受け入れた場合、”クライアントが自分で決めた”という責任が発生するので、他責にする余地が発生しませんし、自己決定理論に基づけば、その後のモチベーションにもポジティブな作用があるでしょう。実際に職場だと指示命令的なコミュニケーションになりやすいので、部下の主体的な行動を引き出せないことがあるかもしれません。そんな時は、部下を信じて提案し、相手に決めさせることを意識してみください。
まとめ
さて、ここまでコーチングにおける4つのスキルにおいて、すぐに実践できるポイントをまとめました。フィードバックの部分でも書きましたが、これらのスキルが効果を発揮するのは”信頼関係が構築されていること”が条件になります。例えば傾聴の場合、話したくない人にはそもそも話なんて聴いてもらいたくないですよね。信頼していない人からずけずけとフィードバックされても、受け取れないし、内容によっては「あなたに言われたくない!」なんてことにもなりかねません(笑)。これらのスキルを使えるようになるにはトレーニングはもちろんのこと、何よりも相互信頼が構築されていることが大切であることに注意して、是非使える環境でトライしてみください!
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