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あの~、ビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングに興味があるのですが、まずは本から学んでみたいと思っています。お勧めの書籍はありますか?
もちろんです!お勧めの4冊をご紹介するので是非読んでみてください!
ビジネスコーチングを学ぶ為の本4冊!
コーチングは、ライフ、ビジネス、エグゼクティブ、メンタルなど様々な領域に応用が可能ですが、本日は特にビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングに興味がある方向けに現在プロコーチとして活動する筆者がお勧めの本を4冊ご紹介します。ご興味のある方は是非手に取ってみてください。
1兆ドルコーチ ― シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
シリコンバレーで活躍した一兆ドルコーチこと、ビル・キャンベルを描いた本です。アップルのスティーブ・ジョブスの親友、メンター、コーチとして活躍するだけでなく、Googleの前CEOのエリック・シュミット、創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンを始め、シリコンバレーの数多の経営者やマネージメントに多大な影響を与えたと言われるビル・キャンベル、彼のコーチング手法を絶やしてはならないという想いから、彼から教えを受けたグーグルのメンバーが中心となり、ビルキャンベルという人の生き様とコーチングの手法をまとめた一冊です。
昨今の世界のビジネスコーチングの潮流はマンツーマンからチームコーチングへと移行している印象を受けますが、ビル・キャンベルの影響が大きいのではないかと個人的に感じられるほどアメリカビジネス界に残した影響、コーチングの知名度と有効性を引き上げた功績はとてつもなく大きいと感じます。
当書籍はビジネスコーチやエグゼクティブコーチを目指す方はもちろん、経営者やマネージメントにこそ読んでほしい一冊です。エグゼクティブやチームがコーチをつけるといった側面だけでなく、マネージャーこそがコーチであるべきという視点、また、組織を運営するうえでの有効なデータや研究結果もふんだんに掲載されているので組織運営をされている方にも非常に気づきが多い一冊になることは間違いありません。
※個人的には、Chapter3の参考文献にひっそりと尊敬するカール・ロジャーズ博士の名前があったことに胸が高鳴りました。
また、先にご紹介したエリック・シュミット氏とビル・ゲイツ氏のインタビュー(コーチングの重要性)は以下のYouTubeから視聴が可能です。
エリック・シュミット氏とビル・ゲイツ氏のインタビュー
新インナーゲーム(インナーシリーズ)
コーチングに大きな影響を与えたと言われるインナーゲームは是非とも押さえておきたい一冊です。著者のティモシー・ガルウェイはハーバード大学でテニス部のキャンプテンを勤め、テニスコーチとして活動する中で、技術的指導をすればするほど、選手の動きが硬くなり、うまくいかなくなることから着想を得て、指導することよりも、体に感じさせることの方が上達するという大きな発見をしました。彼はそれをインナーゲームと名づけ自らをセルフ1(意識)とセルフ2(肉体)に分けることで、セルフ1(意識)から評価や判断、指示命令を取り除くことで、セルフ2(肉体)本来の潜在力を最大限に引き出すことに成功したのです。
このインナーゲームの概念は当時、非常にセンセーショナルであり、この方法論は、ゴルフ、ビジネスなど様々な領域へと応用されていきました。もちろん、今日のコーチングにも非常に大きな影響を与えています。ティモシー・ガルウェイはサンフランシコに位置する人間性心理学や学術分野の研究において最も重要な拠点だったエサレンで「ヨガ・テニス」というスポーツを始めた人物としても知られています。このエサレン研究所はコーチングの父とも言われる人間性心理学の巨匠であるアブラハム・マズローやカール・ロジャーズが活動していた場所であもり、また、書籍の中で交流分析のエリック・バーンが紹介されている点を考慮すると、このインナーゲームにはどこか人間性心理学のエッセンスが感じられるのも偶然ではないのではないでしょうか。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう – 最新版 ストレングス・ファインダー2.0
※以下は2023年6月発売の最新版です。筆者の紹介文は2017年に発売された一つ前の版を参考にしています。ご注意ください。
アメリカ心理学会より「強みの心理学の父」として表彰されたクリフトン博士によって生み出されたアセスメント方法である<クリフトンストレングス>をベースに、ビジネス思想家であり、ベストセラー作家であるトム・ラス氏が書いた本です。【いばらの道を選ぶな】から始まる部分が印象的であり、我々の社会は「欠点」を克服することばかりに時間と費用を費やし、それがどれだけ非生産的であり、強みを生かすことがどれだけ潜在力を引き出すことが可能であるかを<クリフトンストレングス>をベースに解説しています。学生時代、バスケットボール部に所属していた筆者としては、以下の一説がとても印象的でした。
「マイケルジョーダンも野球やゴルフではマイケルジョーダンにはなれなかった」
正に言い得て妙、そして、強みにフォーカスすることで成果を上げるという哲学は、個人の能力開発だけでなく組織開発においても非常に有効です。個人的にもコーチングセッションのアセスメントツールとして使うことがありますが、人間の才能を34種類に分類し、どの才能が上位にあり、どの才能が下位にあるかを順位づけすることで才能開発や人材の適材適所での配置等に役立てることが可能になります。実際のアセスメントと、この書籍を合わせることで、より深く自己理解を促すことが可能となります。
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個人的には、強みを知ると同時に、下位の才能を知ることに大きな意味があると感じています。下位の才能は無意識では使えない能力とも言えるので、この才能を活かして成果を出すには人一倍の時間を要します。ただ、この事実を知っていれば、前向きに取り組むことができますし、場合によっては、人に頼ることもできます。この下位の才能を受け入れるというプロセスを踏むことで、苦手意識に苛まれたり、自己否定の回数が格段に減少するでしょう。
新版 コーチングの基本 この1冊ですべてわかる
1997年にアメリカからコーチングの概念を日本に持ち込んだコーチ・エィの共同著書です。非常に理論的で、図やマトリックスも多用されており、論理的にシステマチックに、且つビジネスコーチングを理解されたい方に向いている書籍です。パーソナルコーチングにおける方法論だけでなく、組織コーチングにまで話は及んでいます。傾聴、質問、要望などの基本的なコーチングスキルの詳細な説明はもちろん、ビジネスシチュエーションでのケーススタディーも豊富に掲載されています。この詳細なビジネスケーススタディが当書籍の特徴です。
また、コーチ・エィのコーチングにおける定義は明確に”目標達成”ですので、個人においても組織においても、如何にして目標を達成するかという視点に価値を置かれている方や、ビジネスでの成果、結果主義の方には特にお勧めです。また、コーチ・エイはビジネスコーチングを代表するスクールですので、ビジネスコーチを目指す方や、ビジネスコーチの資格取得を検討している方は書籍と合わせて当スクールで学ばれることも有効でしょう。
まとめ
さて、本日はビジネスコーチング、エグゼクティブコーチングに興味のある方に向けてお勧め書籍4冊を紹介してきました。コーチングという全体的な文脈で考えれば、ビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングに有効な書籍はまだまだありますが、本日はダイレクトにビジネスに活かせるという観点から選択しました。私は現在プロコーチとして主にライフとエグゼクティグの領域で活動をしていますが、人生全体に焦点を当てた関わりや、カウンセリングやセラピーに近い心理学の理論をビジネスやエグゼクティブに応用することもあります。今後のブログでは、その辺りについても執筆していこうと思います。本日の内容がビジネスコーチングを学ぶうえで少しでもお役に立てればとても嬉しく思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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