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- 【Vol.2】中国全省を旅して──深圳という街で「再始動」が始まった
- 選んだのは、安定でもキャリアでもない。「旅」という名の“自分との再会”だった。
- 深圳という都市がくれた“現実の衝撃”
- 深圳という街が教えてくれたこと
- ただの“便利な都市”ではない。深圳が突きつけてきた、成長と未熟のコントラスト
- コーチとしてこの街から学んだこと
- 言語の壁が低いという「心理的安心感」
- 深圳は、ただの拠点じゃない。「可能性とは何か?」を問い続けてくる都市
- 終わりに──次回、深圳の“路地裏”に入っていく
- 中国全省の旅【Vol.3】は以下をクリック
- 「変わりたい」「自分らしく生きたい」と思っているあなたへ
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【Vol.2】中国全省を旅して──深圳という街で「再始動」が始まった
2019年秋。
僕はすべてを手放した直後、中国で最初に降り立った街が「深圳(シンセン)」だった。
この街に降り立った瞬間の感覚は、今も昨日のことのように鮮明だ。
汗ばむような秋の空気。街の熱気。全身を包み込むような湿度。
「ここから、俺の旅が始まるんだ」
そう思った瞬間、胸の奥に灯る感覚があった。
かつて役員として背負っていたものはもうない。
未来は白紙。
希望と不安がせめぎ合うその瞬間、僕はもう一度、自分自身との契約を結び直していた。
選んだのは、安定でもキャリアでもない。「旅」という名の“自分との再会”だった。
MBAはすでに持っていた。再留学も考えた。起業?再就職?どれも心が震えなかった。
唯一、「中国全省を旅する」というビジョンだけが、魂を揺さぶった。
「40歳を目前に、旅?」
「そんなことして何になるの?」
──そう思う人がいてもいい。
でも、“やりたい”というこの気持ちを信じることで、僕は何度も人生を救われてきた。
だから今回も、その感覚だけを信じた。
深圳という都市がくれた“現実の衝撃”
深圳に着いてまず驚いたのは、テクノロジーの浸透スピードだった。
スマホ一台あれば、配車・決済・買い物・食事・生活すべてが完結する。
「ああ、このスピード感で、世界は動いているのか、、、」
そんな実感とともに、異国でのマンション探しが始まった。
選んだのは深圳の中心「福田」。
未来をつくる街に、僕たちの拠点を構えた。
「いよいよ、ここから本当の旅が始まる」
内なる炎が再び燃え上がるのを感じた。
深圳という街が教えてくれたこと
- 人口1800万人。元は漁村だったこの街が、たった数十年で世界優秀のメガシティへ。
- テンセント・ファーウェイ・DJI・BYD…世界をリードする企業の本社が立ち並ぶ。
- 平均年齢33歳。東京の44歳より一回り若い。街はエネルギーで溢れていた。
- 外から来た人間を受け入れる文化。“来了就是深圳人(来たら、あなたも深圳人)”というスローガンが街に浸透している。
僕のような外国人でさえ、「ここにいていい」と思わせてくれる包容力。
この感覚があったからこそ、再び自分を信じようと思えたのかもしれない。
ただの“便利な都市”ではない。深圳が突きつけてきた、成長と未熟のコントラスト
深圳は便利で洗練された都市だ。
だが同時に、街のマナー、公共性、公共精神の未熟さに直面することもあった。
テクノロジーは進化しても、人の意識や成熟度はすぐには変わらない。
これは、社会でもビジネスでも、そしてコーチングでも同じこと。
“仕組み”だけでは人は変わらない。
心の成熟が、人生の質を決める。
深圳のリアルが、僕にそう教えてくれた。
コーチとしてこの街から学んだこと
- 人は、どこにいても「安全な居場所」を探している。
- 環境が与える影響は、想像以上に大きい。
- 外的な成功よりも、内的な整合性が人を輝かせる。
深圳に住みながら実感したのは、「環境選び」は人生の質を左右するということだった。
自分に合わない土地、自分を押し殺す仕事、自分を偽る人間関係……それらはすべて、内面を摩耗させていく。
だからこそ、自分に“合う場”を探す旅は、自分を大切にするという意思表示そのものだ。
言語の壁が低いという「心理的安心感」
広東省に位置しながらも、深圳はほぼすべての人が普通話(中国の標準語)を話す。
外地からの移住者で作られたこの街では、広東語よりも普通話が主流だ。
僕の妻は四川省出身だが、地方へ行けば普通話は通じづらいことも多い。
だからこそ、外国人の僕にとって深圳は“言語の壁が最も低い中国の都市”だった。
この“言葉が通じる”という感覚が与えてくれる安心感──
それは、「自分でいられる感覚」に直結していたとも言えるのかもしれない。
深圳は、ただの拠点じゃない。「可能性とは何か?」を問い続けてくる都市
- 粤港澳大湾区という経済圏構想は、東京圏を超えるスケール。
- 香港・マカオ・東南アジアが目と鼻の先という地理的優位性。
- 地下鉄で広州とつながる計画、世界最長の海上橋開通──スケールが違う。
ビジネスパーソンにとって、深圳を知ることは「未来を知る」ことにもつながる。
そして、コーチとして僕が注目するのはこの街が放つ問い──
「あなたはいったい、どんな未来を選ぶのか?」
終わりに──次回、深圳の“路地裏”に入っていく
今回は深圳という街のマクロな姿を紹介しました。
次回は、実際に街を歩き、話し、感じた“リアルな深圳”をお届けします。
コンクリートの街の片隅にある、心の揺れを探して。
僕の旅はまだ始まったばかり。
そして、あなたの旅も、今ここから始まるかもしれません。
COACHING-L代表
刈谷洋介
※時代背景は筆者が旅をした2019~2020年をベースに書いておりますのでご了承ください。
中国全省の旅【Vol.3】は以下をクリック
環境は、自分を変える。
でも、変わる覚悟がなければ、どこにいても同じかもしれない。
歩き続けた深圳の路地で、僕は“自分が自分でいるための選択”と向き合った。
この一篇が、あなたの「再選択」のきっかけになれば嬉しいです。
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「変わりたい」「自分らしく生きたい」と思っているあなたへ
この旅の記録は、旅行記ではありません。
“自分を取り戻す”ための旅であり、内なる声に耳を傾けるプロセスの記録です。
「自分のままで生きる力」を取り戻したい
「次の一歩」がなかなか踏み出せない
「これでいいのか」と心のどこかで問い続けている
そんな想いを抱えている方へ。
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