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エグゼクティブコーチングの5つ効果
こんにちは!COACHING-L代表の刈谷洋介です。本日のCOACHING-Lブログはエグゼククティブがコーチングを受ける5つの効果についてです。世界的にはエグゼクティブがコーチをつけるという潮流があります。日本ではまだまだエグゼクティブがコーチをつけるという流れは一般的ではありませんが、欧米では多くのエクセレントカンパニーのエグゼクティブがコーチをつけています。私のクライアントには老舗企業の経営者や、ユニコーンを目指すベンチャー企業の経営者、立ち上げ期の経営者、大手企業の経営幹部候補、外資金融の管理職など、経営やマネジメントなどビジネスの一線で活躍されている方々がコーチングを受けてくださっています。特に海外志向の強い方々がコーチングを受けてくださっている印象です。クライアント様には海外勤務経験や海外の大学・大学院を卒業されている方も多いので、コーチングが欧米で一般化していることを目の当たりされていることもコーチをつけることに抵抗がない大きな理由かと思います。
また、直近では日本でも最大手のビジネスコーチングファームであるコーチ・エイが上場を果たしました。連続的な経済成長が難しい時代に入り、より不確実性が高まるビジネスシーンにおいて従来型のコンサルティングでは限界を感じる部分をコーチングを通して解決していくことに対する投資家の期待の表れとも受け取ることができます。また、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツやGoogleの元CEOでもあるエリック・シュミットもコーチングの重要性を語っています。そちらの動画については以下をご覧ください。
ビル・ゲイツ&エリック・シュミットの動画
この動画からも、欧米ではエグゼクティブがコーチをつけることが日本よりも一般化していることが理解できるでしょう。これ程の名だたるIT企業の創業者やCEO(コンピューターサイエンスや電気工学出身のバリバリの理系人材)が心理的接触や触発を媒介に人間の潜在力を引き出す、ある種、非常にウェットな人間的関わりであるコーチングを推奨する部分が非常に興味深く、この領域はまだまだAIでの代替えも難しいことも推察できます。参考までにシリコンバレーで活躍した伝説のコーチと呼ばれ、アップル創業者であるスティーブ・ジョブスの師でもあった”ビル・キャンベル”氏の書籍を以下にご紹介します。この本は、ビジネスコーチやエグゼクティブコーチを目指す方、現役のコーチだけでなく、マネージメントや経営者の方々にも是非とも手に取って頂きたい一冊です。
一兆ドルコーチ – シリコンバレーのレジェンドビル・キャンベルの成功の教え
エグゼクティブがコーチをつける5つの効果
それでは、ここからエグゼクティブがコーチをつける具体的な効果について説明します。
効果① 孤独からの解放
情報共有の相手が限られる経営層は組織で孤独になりがちです。株主への説明責任、売上責任、社員の昇給の減給伝達、解雇通知などの労務対応、一見華やかに見える肩書きの裏では、泥臭い仕事の処理に追われることもあります。そういった様々なプレッシャーの中で疑心暗鬼になり、どんどん自分の殻に閉じこもってしまうというリスクが発生します。しかし、コーチは”傾聴”のプロです。しっかりと皆様の話に耳を傾け、心のオモリを降ろすお手伝いをしていきます。また、経営経験やマネージメント経験のある利害関係のない第三者であるエグゼクティブコーチから共感的な理解を示されることで、”自分は一人ではない”と実感でき、孤独からの解放を感じられます。
効果② 率直なフィードバック
コーチは、ただ話を聴くだけではありません。アクティブリスニングの技術を通して、皆さんが自分では気づけていない、まだ言葉にしていない部分にアプローチをしていきます。例えば、新たな経営改革を実行したいと自分では分かっている、しかし、何かがあなたの動きを止めているとしましょう。そんな時にコーチは「私には、~さんはやらない理由を探しているように見えるのですが」とフィードバックをするかもしれません。エグゼクティブともなると、利害関係が渦巻く社内では率直なフィードバックをくれる人は少ないでしょう。良い評価を求めて、忖度する社員ばかりに囲まれているかもしれません。私のクライアント様には「裸の王様になることを防止する為」にコーチをつけている経営者もいらっしゃいます。自分を客観的に見ることができる環境の構築は、エグゼクティブほど重要なのです。また、耳障りの良いフィードバックだけでなく、耳の痛いフィードバックを受け入れられるかどうかは意思決定者としての重要な人間的ファクターです。独善的、専制的、支配的な状態になりすぎないよう、自身の器を広げることはとても重要なプロセスなのです。
効果③ 心理的安全性の担保
昨今よく耳にする心理的安全性という言葉ですが、エグゼクティブほどこの環境を定期的に確保することが非常に重要です。効果①にも繋がりますが、普段から人間関係や売上責任などで人一倍ストレスを抱えている皆様が、安心安全な場で、感じていることを話せる場があることは精神面の健康維持においても非常に重要です。心理学的には、人に話をすることでのカタルシス効果、脳科学的には信頼している人に話を聞いてもらうことで生じる幸せホルモンのオキシトシンなど、科学的にも様々な効果が期待できます。心理的安全性が担保された環境を確保し、自らと向かい合う時間を習慣に組み入れることで、ビジネスにもポジティブな効果を期待できるでしょう。また、コーチングセッションでコーチは批判も、評価もしません。長らく他人からの評価が常であった経営層やマネージメントにとって、一人の人として、ありのままでいられる環境は非常に心地の良いものです。
効果④ 行動の促進
コーチングは話を聞き、質問をするだけでなく行動を促進します。例えばコーチングセッションの中では、必ずアクションプランを設定します。2週間に1度のセッションが一般的ですが、セッションで設定されたテーマや気づきに関連した形でアクションプランを設定して頂きます。海外事業所の売上目標設定、ユニコーン企業になる為のロードマップ、問題のある社員への対応方法などなど、緊急ではないけど経営において重要な、時に勇気が必要で、避けがちな話題をアクションプランに設定することもあります。ラポール(信頼関係)で結ばれたコーチに対して、そして、自らを信頼し、宣言をした行動には、自然とドライブがかかります。
効果⑤ 心身の健康の維持
多くの経営者やマネージメントの方々から口々に「健康」というワードがテーマに上がります。非常に大きなプレッシャーと戦う中で、人によっては、寝る時間を削って仕事をする方もいます。怖くて休むことができないという方もいます。その結果、安直に快楽を得る為に、砂糖の過剰摂取で食生活が乱れたり、アルコールの過剰摂取で心身の健康を崩しがちな方もいらっしゃいます。しかし、経営者として、マネージメントとして、一人の人として、「どんな人生を送りたいのか」ということに、無理矢理にでも時間を確保することで、生活に大幅な改善が見られることがあります。健康に関する情報は山のように出回っていますが、行動に移せる方はほぼいません。この課題は「自分がどんな人生を生きたいのか?」という問いに対する”解”を出すことで、大幅な改善が見られるケースがあります。場当たり的な経営よりもVisionを定めることが大切なように、場当たり的なジム通いなどのダイエットよりも、人生のVisionを定めることの方が行動の継続には効果があります。
まとめ
さて、本日はエグゼクティブがコーチをつける5つの効果をご紹介してきました。欧米では日本よりもエグゼクティブコーチングが普及しています。多くの社会的な成功を収めてきたエグゼクティブと言えど、一人の人間です。一見恵まれていそうに見えていても、内側では、ひと一倍の悩みや葛藤を抱えていることが往々にしてあります。コーチングを受けることで、心のオモリを降ろし、Visionを定め、自らの心身と向き合い、行動を継続することが可能となります。テクノロジーの発展により、時代は過去に想像もできなかったスピードで変化しています。この不確実な時代には、自らと向き合い、創造性を育み、自分らしい人生の答えとビジネスの方向性をシンクロさせ、時には迷いながらも前進する為の伴走者であるエグゼクティブコーチ、ビジネスコーチの存在がより必要とされる時代が来ると個人的には考えています。本日の記事が、これからエグゼクティブコーチ、ビジネスコーチを目指す方、コーチング契約をご検討中の経営層、マネージメントの方々の一助になればこれ以上嬉しいことはありません。本日も、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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