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ICF(国際コーチング連盟)とは何か?ICFコーチング資格を徹底解説
コーチングが注目される現代において、プロとしての信頼性を確立するためには、国際的な資格や基準は重要な要素と言えるでしょう。その中でも、国際コーチング連盟(ICF:International Coaching Federation)は、世界最大規模のコーチング組織として知られ、業界で最も権威ある団体の一つです。本ブログでは、このICFの基本的な情報と、ICF資格の魅力について詳しく解説します。
ICFは、単なる資格認定機関ではありません。コーチングの倫理規定やコア・コンピテンシーといった明確な基準を設け、コーチング業界の質を高めることに大きく寄与しています。そのため、ICF資格を取得することは、プロフェッショナルとしてのスキルを証明するだけでなく、クライアントからの信頼を得る重要なステップとも言えます。
この記事は、次のような方を対象にしています:
- コーチングの基礎知識を学びたい初心者
- コーチング資格の取得を検討している方
- 国際的なコーチングの基準に興味がある方
ICF資格を通じて得られるメリットや、資格取得のプロセスを知ることで、みなさまのキャリア形成に役立つヒントを提供できれば幸いです。本ブログを読み進めることで、ICFがなぜコーチング業界で重要視されているのか、そして資格取得があなたの未来にどのような可能性をもたらすのかを、具体的に理解していただけることを願っています。
国際コーチング連盟(ICF)とは?
国際コーチング連盟(ICF:International Coaching Federation)は、コーチング業界で最も権威ある組織の一つであり、世界中のコーチが集う国際的な非営利団体です。1995年に設立され本部はアメリカ、現在では140か国以上に広がるネットワークを持ち、プロフェッショナルコーチの認定や教育を行うだけでなく、業界全体の基準を確立する役割を果たしています。
国際コーチング連盟(ICF)は、1995年にコーチング業界の質を高め、プロフェッショナリズムを向上させる目的で設立されました。当時、コーチングは新興分野であり、統一された基準や認定制度が存在していませんでした。このため、ICFの創設者たちは、倫理的で質の高いコーチングを提供するための枠組みを構築する必要性を感じました。
ICF設立の立役者の一人であるトーマス・レナード(Thomas Leonard)は、「コーチング」という分野そのものの先駆者です。彼のリーダーシップの下、ICFは当初、小規模な専門家グループとしてスタートしました。設立当初のICFは、少人数のメンバーから成る団体でしたが、トーマス・レナードをはじめとする多くのコーチングの先駆者たちの努力によって徐々にその基盤を広げていきました。
設立当初、ICFの主なミッションは、プロフェッショナルコーチとしての基準を確立し、コーチングを正式な職業として認識させることでした。このビジョンの下で、ICFは倫理規定やコア・コンピテンシーを定義し、これがコーチング業界全体の指針となりました。
ICFのコア・コンピテンシーを創った主な人物を数名挙げておきます:
- ローラ・ウィットワース(Laura Whitworth)
- パメラ・リチャード(Pamela Richard)
- フレデリック・ハドソン(Frederic M.Hudson)
※詳細は以下、コーチング心理学概論を参照
ICFの基準と認定資格の重要性が世界中に広まるにつれて、現在では140か国以上で50,000人以上のメンバーを持つ国際的な団体へと成長しています。ICF認定資格は、コーチング業界において最も信頼される基準の一つとして、プロフェッショナルコーチの能力を証明する象徴的な存在となっています。この成長の背景には、創設者たちの努力だけでなく、コーチングそのものが個人や組織の成長を促進するツールとして広く認知されるようになったことがあります。ICFの歴史は、コーチング業界そのものの発展と共に歩んでおり、その設立当初からの理念は今なお受け継がれています。
ICFのコーチングの定義
ICFのコーチングの定義は、「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと」です。この定義を実現し、維持し続けるためにICFは以下のような基準を定めています:
- 倫理規定の策定:ICFは倫理的なコーチングを推進するための厳格な規定を定めています。これにより、クライアントとの信頼関係を築き、コーチングの質を担保しています。
- コア・コンピテンシーの確立:ICFはコーチとして必要な基本的なスキルや知識を定めた「コア・コンピテンシー」を設けています。この基準は、コーチングセッションの質を評価する際の指針として活用されています。
さらに、ICFは以下のようなVisionとMissionを掲げています。
ICF’s Vision and Mission
Vision Statement: A world where coaching is integral to transforming societies.
Mission Statement: We advance coaching excellence, impact, and value worldwide.
これらは、ICFがコーチングの普及だけでなく、その社会的な価値を高めるために尽力していることを示しています。
世界的な存在感と認知度
現在、ICFは世界中のコーチング業界において欠かせない存在となっていると言えるでしょう。ICF認定資格を取得することで、コーチは国際的な基準を満たしていることを証明できます。そのため、クライアントや企業からの信頼を得る上で重要な役割を果たしています。
また、ICFは定期的にコーチングに関する研究を行い、データを公表することで業界の発展を支えています。例えば、「Global Coaching Study」というレポート(PricewaterhouseCoopers (PwC)と共同で調査)では、世界各地のコーチング市場の動向やクライアントニーズが分析されています。このような活動を通じて、ICFはコーチングの価値を広め、社会的認知を高めているだけでなく、パーソナルコーチングからチームコーチング、そして昨今ではAIコーチングなど、常に業界のリーディング団体として最先端の研究を行っています。
ICFは、単なる認定団体ではなく、コーチングの倫理や質を保ちながら、業界全体をリードする存在です。その取り組みは、コーチングを通じて個人や組織がより良い未来を築くための重要な土台を提供していると言えるでしょう。
ICFのコーチング資格の種類
国際コーチング連盟(ICF)は、コーチングの質を高めるために厳格な資格認定制度を設けています。この資格は、コーチとしてのスキルや知識を客観的に証明するために役立ち、クライアントや企業からの信頼を得る重要な指標となっています。ICFでは、以下の3つの主要な資格が用意されています。
ICF資格の概要
1. ACC(Associate Certified Coach)
ACCは、コーチングキャリアの初期段階にいるコーチ向けの資格です。この資格は、コーチングスキルの基本を習得し、プロとしての倫理を理解していることを証明します。ACCを取得することで、クライアントに対して一定のスキルを持つことを示すことができ、プロフェッショナルとしての第一歩を踏み出すことが可能です。
2. PCC(Professional Certified Coach)
PCCは、ICF資格の中で多くのプロフェッショナルコーチが目指す資格です。PCCを取得するためには、より高度なスキルと豊富な経験が必要とされ、クライアントに対して安定したコーチングサービスを提供できることを証明します。また、PCC以上のレベルだと、企業や組織でのコーチング契約を得る際にも有利に働くことが多いでしょう。
3. MCC(Master Certified Coach)
MCCは、ICF資格の中で最も難易度が高く、エリートコーチの証とも言えます。この資格は、豊富な経験と卓越したコーチングスキルを持ち、クライアントの課題に対して深い洞察と影響力を発揮できることを示しています。MCCを取得することで、業界内での高い評価や認知を得るだけでなく、指導者として活躍する道も開けます。
各資格の違い
ICFの資格は、それぞれ異なる基準と要件が設定されています。ここでは、主に必要な経験時間、取得プロセス、更新手続きの観点から各資格の違いを解説します。
1. 必要なコーチング時間など(概要)
- ACC(Associate Certified Coach):
- コーチング時間:少なくとも100時間(うち75時間は有償のコーチングで少なくとも8名以上にコーチングを実施)。
- 教育時間:60時間以上の認定 or 非認定トレーニングプログラム(ACTP、ACSTH、またはLevel1など)の修了。
- メンターコーチング:10時間以上のメンターコーチング
- バフォーマンス評価:録音されたコーチングの評価
- 筆記試験:コンピューターベースの筆記試験の合格
- ACCの詳細はこちらをクリック
- PCC(Professional Certified Coach):
- コーチング時間:少なくとも500時間(うち450時間は有償のコーチングで少なくとも25名以上にコーチングを実施)。
- 教育時間:125時間以上の認定 or 非認定トレーニングプログラム(ACTP、ACSTH、またはLevel2など)の修了。
- メンターコーチング:10時間以上のメンターコーチング
- バフォーマンス評価:録音されたコーチングの評価
- 筆記試験:コンピューターベースの筆記試験の合格
- PCCの詳細はこちらをクリック
- MCC(Master Certified Coach):
- コーチング時間:少なくとも2,500時間(うち2,250時間は有償のコーチングで少なくとも35名以上にコーチングを実施)。
- 教育時間:125時間以上の認定 or 非認定トレーニングプログラム(ACTP、ACSTH、またはLevel3など)の修了。
- メンターコーチング:10時間以上のメンターコーチング
- バフォーマンス評価:録音されたコーチングの評価
- 筆記試験:コンピューターベースの筆記試験の合格
- MCCの詳細はこちらをクリック
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更新手続きと維持の重要性
ICF資格は一度取得すれば終わりではなく、3年ごとに更新が必要です。更新手続きには、継続的な教育や実務経験が求められ、これによりコーチとしてのスキルや知識を常に最新の状態に保つことができます。
- 更新要件:
- ICF認定の継続教育(CCE:Continuing Coach Education)プログラムの受講。
- 最低40時間のCCE(うち24時間はコア・コンピテンシー関連、さらに3時間はコーチング倫理に関するものであること)を完了。
資格の更新を通じて、コーチは最新の業界動向やスキルを学び続けることができます。このプロセスは、クライアントや企業からの信頼を維持し、コーチング業界でのキャリアを長期的に成功させるために不可欠です。
※メンターコーチを実施することでCCEを取得できるなど、様々な形でCCEを取得することが可能です。更新の詳細はICFのホームページをご確認ください。
まとめ
ICF資格は、それぞれ異なる経験やスキルレベルに応じた基準を持ち、コーチングキャリアの各段階において成長を促します。ACCは基礎スキルを証明する入り口として、PCCは実務経験に裏付けられた中級資格として、MCCは卓越したコーチングスキルを象徴する上級資格として位置付けられています。これらの資格は、プロフェッショナルコーチとしての信頼を確立し、国際的な活躍の扉を開く重要なステップとなります。それぞれの資格が提供する価値を理解し、あなたのキャリア目標に合った資格取得を目指しましょう。
ICF資格を取得するためのおすすめプログラム
国際コーチング連盟(ICF)は、資格取得プロセスをより明確にするため、教育プログラムの認定基準をLevel 1、Level 2、Level 3という3つの階層に改定しました。この新しい枠組みは、コーチング初心者から熟練者まで、各レベルに応じた学びを提供することを目的としています。以下に、それぞれのレベルの概要と、日本国内およびオンラインで受講可能なおすすめプログラムについて解説します。
※以前は認定試験の際、コーチングの録音をICF本部に提出する必要がありました(日本語のセッションは英語に翻訳して提出)。Level1~3の制度へ改定後は、認定スクールにて日本語でのセッションを評価できる形になり、英語の翻訳も不要なので以前より資格取得のハードルが下がったと言えるでしょう。
Level 1: 初心者向けの基礎コース
Level 1プログラムは、ICF資格の中で最初のステップであるACC(Associate Certified Coach)資格の取得を目指すコーチ向けです。このプログラムでは、コーチングの基礎知識やスキルを学びます。
- 特徴:
- 最低60時間のコーチング教育を提供。
- 主に初心者がコーチングの基本スキルを学び、実践できる内容。
- 対象者:
- 主にコーチング未経験者。
- 今後プロコーチを目指したい方や実務にコーチングを応用したい方など。
Level 2: 中級者向けの応用コース
Level 2プログラムは、PCC(Professional Certified Coach)資格を目指すコーチ向けです。このプログラムは、コーチングのスキルを応用・強化し、より深いレベルでクライアントに関与する方法を学びます。
- 特徴:
- 最低125時間のコーチング教育を提供。
- 実践的なコーチングセッションの練習とフィードバックが充実。
- 対象者:
- すでにACC資格を取得しており、さらなるスキル向上を目指している方(スクールによっては未経験者でも受講可能)。
- パーソナルだけでなく、よりハイレベルな企業や組織でのコーチングを行いたい方。
- コーチングを職業としたいと考えている方。
Level 3: 上級者向けのマスターコース
Level 3プログラムは、最上級資格であるMCC(Master Certified Coach)資格を目指すコーチ向けです。このプログラムは、非常に高度なコーチングスキルを学び、クライアントに対する深い洞察力を養います。
- 特徴:
- 最低75時間の教育プログラム(PCCレベルの方を対象で既に125時間以上のトレーニングを終えている方)。
- 経験豊富なコーチが対象で、コーチングセッションの質をさらに高める内容。
- 高度な録音セッションの評価を含む。
- 対象者:
- PCC資格を持ち、MCC取得を目指している方。
- 卓越したコーチングスキルを習得し、指導者や業界のリーダーを目指す方。
ICF資格取得におすすめの4つのスクール
以下では、それぞれのスクールが提供するプログラムと、そのプログラムが属するICFのLevelについて詳しく解説します。ICF資格取得を目指す方にとって、各スクールの特徴や認定レベルを把握することは、最適な学びを選ぶための重要なポイントです(あくまで筆者の独断での紹介となります。他にも様々なスクールがあります)。
1. COACH A(コーチ・エィ)
- 提供プログラム:Level 2
- COACH Aは、ICF認定のLevel 2プログラムを提供するグローバルなコーチングファームです。特に、ビジネスコーチングや組織内でのコーチングを重視し、リーダーシップやエグゼクティブコーチングに特化したコーチングなどが強みです。また、コーチ・エィは2022年12月22日(木)に東京証券取引所スタンダード市場に上場を果たし、日本のビジネスコーチング界の草分け的スクールと言えるでしょう。
- 特徴:
- ビジネスリーダー向けの実践的なコーチングスキルを学べる。
- 上場企業ということもあり、ビジネスに特化したコーチングを学びたい方にお勧め。
- 適した資格:PCC(Professional Certified Coach)取得を目指す方
公式サイト: COACH A
2. コーチングプラットフォーム
- 提供プログラム:Level 1、Level 2
- 初心者向けのLevel 1プログラムから、PCC取得に必要なLevel 2プログラムまで幅広く対応。柔軟な学習スケジュールと個別のサポート体制が魅力です。自己基盤(パーソナルファウンデーション)を重要視した独自のコーチングモデルを提供。
- 特徴:
- 初心者でも安心して学べる基礎プログラム。
- 豊富なオンラインプログラムで学びやすい環境。自己基盤をベースにした独自のコーチングモデル。
- 適した資格:ACC(Associate Certified Coach)、PCC(Professional Certified Coach)取得を目指す方
公式サイト: コーチングプラットフォーム
3. CTIジャパン(Co-Active Training Institute Japan)
- 提供プログラム:Level 2
- CTIジャパンは、世界初のICF認定スクールとして知られ、初心者からプロフェッショナルまで一貫した教育プログラムを提供しています。コーアクティブ・コーチングモデルに基づき、実践的で応用可能なスキルを習得できます。CTIが出版している書籍「コーチング・バイブル」はコーチング業界で最も有名な書籍の一つ。
- 特徴:
- 基礎から応用まで学べる総合的なカリキュラム。Co-Activeモデルという独自のコーチングモデルを展開。
- コーチング業界でも高いブランド力。人生全体(バランス)に焦点を当てたより長期視点のコーチング。
- 適した資格:ACC(Associate Certified Coach)、PCC(Professional Certified Coach)取得
公式サイト: CTIジャパン
書籍:コーチングバイブルはこちら
4. ライフコーチワールド(Life Coach World)
- 提供プログラム:Level 1
- ライフコーチワールドは、初心者向けのLevel 1プログラムを中心に提供し、ライフコーチとしての基礎スキルをしっかりと身につけることができます。また日本のライフコーチの草分け的存在のMCC林さんからじっくり指導を受けることがきます。ACC取得を目指す方にも最適です。
- 特徴:
- ライフコーチングに特化したカリキュラム。
- MCCの林さんから直接指導を受けられる。
- 創業者が独立して成功されているので独立のマインドセットも学べる。
- 適した資格:ACC取得を目指す方
公式サイト: ライフコーチワールド
まとめ
- Level 1(初心者向け):
- コーチングプラットフォーム
- ライフコーチワールド
- Level 2(中級者向け):
- COACH A
- コーチングプラットフォーム
- CTIジャパン
- Level 3(上級者向け):
- 本日時点、当ページではLevel3のスクール紹介はしておりませんがMCC取得を目指す方には、ICFの公式サイトでLevel 3認定プログラムを確認することをお勧めします。
※Level1~3でなければICF資格をを取得できないという訳ではなく、必要なCCEを取得し、セッション録音を英語翻訳をしてICFの本部に提出すれば受験はできます。Level1~3の制度はICFが認定スクールに評価を委譲しているものなので、Level1~3に認定されていないスクールでなければICFの資格が取れないという訳ではありません。各スクールのプログラム内容や認定レベルを理解し、自身のキャリア目標や学習スタイルに合ったスクールを選ぶことで、効果的にICF資格取得を目指すことができます。上記4つ以外ののICFの認定スクールの詳細についてはICFのホームページをご覧ください。
よくある質問(FAQ)
1. ICF資格の取得にかかる費用は?
ICF資格取得の費用は、選択する教育プログラムや申請する資格のレベルによって大きく異なりますのであくまで目安として参考にしてください。
- Level 1プログラム:10万円〜40万円程度。ACC資格を目指す初心者向けの基礎的な内容が中心です。
- Level 2プログラム:50万円〜100万円程度。PCC資格取得を目指す方に必要な高度なスキルを学べます。
- Level 3プログラム:100万円以上。MCC資格を取得するための上級者向けプログラムです。
さらに、ICF資格の受験費用として、ACCでは170〜600ドル程度、PCCでは300ドル〜900ドル程度が必要です(ICFメンバーの場合は割引があったり、申請するルートによって金額が異なるなど差があります)。これらを踏まえると、資格取得までには数十万円から100万円以上の費用がかかると見込んでおきましょう。
2. 資格の取得までにどれくらい時間がかかる?
資格取得までの時間は、学習のペースやこれまでの経験によります。一般的には以下の期間が目安です:
- ACC資格:6か月〜2年。Level 1プログラムを修了し、100時間のコーチング実績を積む必要があります。
- PCC資格:2年〜5年。Level 2プログラムを修了し、500時間のコーチング実績が必要です。
- MCC資格:5年~10年。Level 3プログラムを修了し、2,500時間のコーチング実績を積む必要があります。
※上段でも記した通り、Level1~3を通さないとICFの資格が取得できないといいう訳ではありませんのであくまでメインのルートというイメージで捉えてください。
※取得期間にかなりの個人差があります。トレーニングはお金を払えば受けられますが、コーチング実績の積み上げが人により難易度が異なります。コーチングファームに所属することや、社内でコーチングをすれば実績を積み上げやすいですが、独立している場合はクライアントを自分で探す必要があるのでマーケティング力も問われます。またICFの資格をどれだけ早く取りたいかも個人によって異なるので、資格取得までかかる時間は人それぞれです。
3. コーチング未経験者でも資格取得は可能?
はい、可能です。ICF資格は、初心者でも参加できるLevel 1プログラムからスタートできます。これらのプログラムは、コーチングの基礎を学ぶために設計されており、スキルや知識がゼロの状態でも参加できます。
教育プログラムでは、ICFが定めるコア・コンピテンシーや倫理規定について学び、実践的なトレーニングを通じて必要なスキルを身につけることができます。また、多くのプログラムでは録音セッションのフィードバックや個別サポートが含まれているため、初心者でも安心して進められる環境が整っています。
まとめ
ICF資格取得にかかる費用や時間は個人差がありますが、初心者からでも挑戦可能であり、継続的な学びが資格取得の鍵となります。費用や期間を計画的に見積もり、自分に合ったプログラムを選ぶことで、無理なく資格取得を目指せるでしょう。
COACHING-L代表 刈谷洋介のICF資格取得の道のり(2024/11月現在)
2020/4月〜 2021 / 3月
スクール名:Life Coach World
コース名:海外居住者向けマンツーマンコース受講
※中国全省を旅するためにアジアのシリコンバレー深圳に渡る。中国在住時にオンラインで受講。
トレーニング時間:60時間(当時はLevel1の制度がなかったのでCCEプログラム)
トレーニング期間:約1年
2022/7月
ICF ACC取得
合格要件:
①ICF認可のスクールで60時間のトレーニングを修了
②メンターコーチング10時間
③100時間以上のコーチング実績
④クライアントとのコーチング録音の提出(クライアントは一人、英語翻訳要)
※トレーニング修了からACC受験までの期間が空いていますが、LCW認定のライフコーチ試験に一度落ちたのでACC受験を延期しました。LCWのライフコーチ試験が半年に一度なので、二回目で合格後にACCに挑戦、一回で合格という流れです。
ACCの証明書
2023/3月〜5月
スクール名:GCS(銀座コーチングスクール)
コース名:コーチのための心理学講座修了
トレーニング時間:30時間(当時はCCEプログラム)
トレーニング期間:3ヶ月半
2023/12月〜2024/7月
スクール名:コーチングプラットフォーム
コース名:ファウンデーションベースドコーチングコース
トレーニング時間:49時間
トレーニング期間:約8ヶ月
2024/11月
ICF PCC取得
合格要件:
①ICF認可のスクールで125時間のトレーニングを修了
②メンターコーチング10時間
③500時間以上のコーチング実績
④クライアントとのコーチング録音の提出(クライアントは二人、英語翻訳要)
PCCの証明書
資格取得までのまとめ
私の場合はPCC取得まで約4年半かけました。掛かった費用は約300万円です。スクール選定によってもICF資格取得までの時間は大きく変わります。例えば私の場合は最も時間のかかるポートフォリオパスで申請しているのでICFへ提出した後も結果が出るまで3ヶ月〜4ヶ月かかりました。一気にPCCレベルまで学びたい方はLevel2認定のスクールに行くのが良いかと思いますが、様々なスクールで学びたいなどの希望がある場合はかならずしもLevel2である必要はありません。しかし、現在はLevel1~3の制度ができたので日本の認定スクールで実技試験の評価ができるようになったのでICFの資格ができるだけ早く欲しい方は検討されると良いでしょう。自分がどのようなコーチングスキルを身に付けたいのか、どのようなコーチになりたいのかを描いた上で、資格だけに捉われず、ご自身にあったスクールを選択してみてください。
全体のまとめ
ICF資格は、コーチング業界でプロフェッショナルとしての信頼を築く上で欠かせない世界標準です。その理由は、ICFが提供する資格が厳格な倫理規定とコア・コンピテンシーに基づき、質の高いコーチングを提供できる能力を証明するものだからです。この資格を取得することで、クライアントや企業に対して「信頼できるコーチ」という明確なメッセージを伝えることができます。
さらに、ICF資格は国際的に認知されており、資格を取得することでグローバルなネットワークへのアクセスや、世界中のコーチングプロフェッショナルとの交流が可能になります。これにより、キャリアの幅が広がるだけでなく、コーチング業界全体の発展にも寄与できるでしょう。個人的な意見としては、ICFのコーチング資格と同時に英語を学ぶことをお勧めします。ICFの本部はアメリカであり、本部とのやりとりも基本英語、最先端の情報も英語です。また、筆記試験も英語ができると有利です。グローバルな資格でもあるので、英語が出来ると情報を取る範囲だけでなく行動範囲も広がるはずです。
ICFの資格取得を目指す道のりは決して簡単ではありませんが、トレーニングや実践を通じて得られるスキルや経験は、皆さんのキャリアにとって大きな資産となります。ICF資格を取得することは、コーチとしての成長だけでなく、自身の可能性を広げる第一歩です。
挑戦を恐れず、一歩ずつ着実に前進しましょう。皆さんの努力は、必ず理想の自分へとつながるはずです。資格取得を通して、皆さんが理想の状態へと近づけるよう心から応援しています!
※ICF資格に対する個別の問い合わせには対応しておりませんのでご了承ください。
個別無料説明会(オンライン)について
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説明会は代表の刈谷(@Yosuke_Kariya)が担当します!お待ちしています!
コーチング有料体験について
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コーチング体験(有料 : セッション2回分)| ライフコーチング |【東京・コーチ歴13年・実績2900時間】
この記事は約4分42秒で読むことができます。 目次 / Contents コーチング体験(有料)のお申し込みページへようこそ!無料体験との主な変更点主な対象のクライアント体験セッションの流れ(1回目) …