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中国全省を旅して【Vol.2】|深圳という街で「人生の再始動」が始まった

2025年5月22日

この記事は約4分55秒で読むことができます。

中国全省
旅の出発点、深圳の莲花山公園より撮影

【Vol.2】中国全省を旅して──深圳という街で「再始動」が始まった

2019年秋。

僕はすべてを手放した直後、中国で最初に降り立った街が「深圳(シンセン)」だった。

この街に降り立った瞬間の感覚は、今も昨日のことのように鮮明だ。

汗ばむような秋の空気。街の熱気。全身を包み込むような湿度。

「ここから、俺の旅が始まるんだ」

そう思った瞬間、胸の奥に灯る感覚があった。

かつて役員として背負っていたものはもうない。

未来は白紙。

希望と不安がせめぎ合うその瞬間、僕はもう一度、自分自身との契約を結び直していた。


選んだのは、安定でもキャリアでもない。「旅」という名の“自分との再会”だった。

MBAはすでに持っていた。再留学も考えた。起業?再就職?どれも心が震えなかった。

唯一、「中国全省を旅する」というビジョンだけが、魂を揺さぶった。

「40歳を目前に、旅?」

「そんなことして何になるの?」

──そう思う人がいてもいい。

でも、“やりたい”というこの気持ちを信じることで、僕は何度も人生を救われてきた。

だから今回も、その感覚だけを信じた。


深圳という都市がくれた“現実の衝撃”

深圳に着いてまず驚いたのは、テクノロジーの浸透スピードだった。
スマホ一台あれば、配車・決済・買い物・食事・生活すべてが完結する。

「ああ、このスピード感で、世界は動いているのか、、、」

そんな実感とともに、異国でのマンション探しが始まった。

選んだのは深圳の中心「福田」。

未来をつくる街に、僕たちの拠点を構えた。

「いよいよ、ここから本当の旅が始まる」

内なる炎が再び燃え上がるのを感じた。


深圳という街が教えてくれたこと

  • 人口1800万人。元は漁村だったこの街が、たった数十年で世界優秀のメガシティへ。
  • テンセント・ファーウェイ・DJIBYD…世界をリードする企業の本社が立ち並ぶ。
  • 平均年齢33歳。東京の44歳より一回り若い。街はエネルギーで溢れていた。
  • 外から来た人間を受け入れる文化。“来了就是深圳人(来たら、あなたも深圳人)”というスローガンが街に浸透している。

僕のような外国人でさえ、「ここにいていい」と思わせてくれる包容力。

この感覚があったからこそ、再び自分を信じようと思えたのかもしれない。


ただの“便利な都市”ではない。深圳が突きつけてきた、成長と未熟のコントラスト

深圳は便利で洗練された都市だ。

だが同時に、街のマナー、公共性、公共精神の未熟さに直面することもあった。

テクノロジーは進化しても、人の意識や成熟度はすぐには変わらない。

これは、社会でもビジネスでも、そしてコーチングでも同じこと。

“仕組み”だけでは人は変わらない。

心の成熟が、人生の質を決める。

深圳のリアルが、僕にそう教えてくれた。


コーチとしてこの街から学んだこと

  • 人は、どこにいても「安全な居場所」を探している。
  • 環境が与える影響は、想像以上に大きい。
  • 外的な成功よりも、内的な整合性が人を輝かせる。

深圳に住みながら実感したのは、「環境選び」は人生の質を左右するということだった。

自分に合わない土地、自分を押し殺す仕事、自分を偽る人間関係……それらはすべて、内面を摩耗させていく。

だからこそ、自分に“合う場”を探す旅は、自分を大切にするという意思表示そのものだ。


言語の壁が低いという「心理的安心感」

広東省に位置しながらも、深圳はほぼすべての人が普通話(中国の標準語)を話す。

外地からの移住者で作られたこの街では、広東語よりも普通話が主流だ。

僕の妻は四川省出身だが、地方へ行けば普通話は通じづらいことも多い。

だからこそ、外国人の僕にとって深圳は“言語の壁が最も低い中国の都市”だった。

この“言葉が通じる”という感覚が与えてくれる安心感──

それは、「自分でいられる感覚」に直結していたとも言えるのかもしれない。


深圳は、ただの拠点じゃない。「可能性とは何か?」を問い続けてくる都市

  • 粤港澳大湾区という経済圏構想は、東京圏を超えるスケール。
  • 香港・マカオ・東南アジアが目と鼻の先という地理的優位性。
  • 地下鉄で広州とつながる計画、世界最長の海上橋開通──スケールが違う。

ビジネスパーソンにとって、深圳を知ることは「未来を知る」ことにもつながる。

そして、コーチとして僕が注目するのはこの街が放つ問い──

「あなたはいったい、どんな未来を選ぶのか?」


終わりに──次回、深圳の“路地裏”に入っていく

今回は深圳という街のマクロな姿を紹介しました。

次回は、実際に街を歩き、話し、感じた“リアルな深圳”をお届けします。

コンクリートの街の片隅にある、心の揺れを探して。

僕の旅はまだ始まったばかり。

そして、あなたの旅も、今ここから始まるかもしれません。

COACHING-L代表
刈谷洋介

※時代背景は筆者が旅をした2019~2020年をベースに書いておりますのでご了承ください。


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中国全省
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