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あの~、ゆくゆくは海外の大学でコーチングを学びたいのですか?学べるのでしょうか?あまり情報がなくて、、、
コーチングは元々アメリカで始まっているし、多くの海外の大学で学ぶ機会を提供しているのでいくつか紹介するね!
当ブログ執筆の背景
私は29歳の時にイギリスに渡りMBAを取得しました。個人的経験から20代、30代の方は欧米への留学に興味のある方が多いのではと感じています。コーチングを学ぶという機会を日本に限定せず、特にコロナ以降、オンライン学習が当然の時代になった今だからこそ、視点を海外に向けて選択肢を広げてみることにはスキルの強化という側面だけでなく、文化の壁を超えるという日本人が国際的に活躍するうえで課題になるであろう要件をクリアする為にもとても重要と感じています。
私個人としても現在外国人のクライアントにコーチングをしていますが、イギリス大学院への留学経験が非常に役立っていると感じています。2023年現在、海外の大学でコーチングを学べる環境はかなり整ってきており、学位を取れるだけでなく国際コーチング連盟のCCEを取得できる大学もいくつか見受けられます。英語のできる方であれば今から、今は英語が苦手でも、将来的に英語を磨いて海外でコーチングを学びたいという方は選択肢のひとつとして考慮することは、個人的成長だけでなく、日本のコーチング業界の発展という文脈でも貢献性が高いと感じています。
海外の大学(大学院)でコーチングは学べるのか?
まず結論からお伝えすると、海外の大学(大学院)でコーチングを学ぶことは可能です。筆者が調査したところ、かなり多くの大学で様々なプログラムを実施しています。先述したおり元々コーチングはアメリカから始まっています。また、ヨーロッパから始まった心理療法など、心理学の影響も大きく受けているので、海外の方がコーチングに対して積極的且つ肯定的であり、アカデミックへの浸透も日本よりかなり進んでいる印象を受けます。
海外でコーチングを学ぶ注意点
いくつか注意点があるので、まずは4つの観点からまとめていきます。
英語力
私が調査したスクールは全て英語で学ぶ形式です。海外でコーチングを学ぶうえで、多くの日本人は英語が最も大きなネックになるでしょう。しかし、現在の英語学習の環境はとても恵まれています。高品質な教材が数千円で、テクノロジーの発展でYouTubeやブログにアクセスすれば海外大学院レベルの英語力を身につけるための方法論や、英語学習の解説は無料でいくらでも手に入ります。「学びたい」という強い意志があれば必ず克服できますし、10年前や20年前に比べて英語習得のハードルは大きく下がっています。
費用面
費用は昨今の円安や、大学で学ぶといった特性上、日本のコーチングスクールに比べると高めに設定されている印象です。貯金含め、資金面の準備は計画的に進める必要があるでしょう。例えばコーチング心理学の修士号プログラムを提供しているシドニー大学の学費はA$54,000/年です。2023年5月の為替レードが約93円 / A$ですので一年間の学費は約500万円とかなり高額です。円安傾向に進んでいる世界経済を考慮すると、金銭面での海外留学のハードルはますます上がってきそうですが、その分、海外での修士号などのバリューは更に上がってくる可能性もあります。
修士号を取りたいのか?という観点
海外の大学では、コーチング心理学という比較的新しい学問において修士号を提供している大学院が多くあります。Extended Learning programという形で、certificateを発行している大学もあります。また、大学によっては国際コーチング連盟の認可を受けており、学位と同時に国際コーチング連盟(以下ICF)の資格取得のトレーニング時間としてカウントできる大学もあるようです。修士号だと費用が高額ですが、ディプロマやサーティフィケイトであれば費用を抑えられるケースもあるので、さまざまなオプションから自分にとって最適なコースを検討してみましょう。
コーチング単独でのプログラムは少ない
コーチング心理学やコーチング&メンタリング、組織コーチングなど、コーチングを応用した形でのプログラム提供が多い印象です。例えば、海外には心理学の学士や修士、またはサイコロジストがコーチングの資格持って活動しているケースも多く、特にヨーロッパやオーストラリアではアメリカ初のコーチングという実践的な側面よりも、理論やエビデンスを重視した心理学を統合した形でのアプローチが台頭してきている印象があります。また、一般的にはコーチングとは扱いの異なるメンタリングを合わせてコースとして提供したり、心理療法とコーチングの関係性など日本語では別々に区別されている印象のあるアプローチを統合的に扱っているケースが見受けられます。
コーチングを学べる大学(院)の紹介
それではここからはコーチングを学べる大学を実際に紹介していきたいと思います。
シドニー大学(オーストラリア)
シドニー大学は世界で初めてコーチング心理学の修士号を設置した大学として有名です。またオーストラリアの大学ランキングでも常に上位にランクインしており、世界的にも有名な大学の一つです。
ポイント
- コース名:Master of Science in Coaching Psychology
- 期間:一年間のフルタイム(パートタイムもあり)
- 場所:オーストラリアのシドニー
- 学費:A$54,000
- 学位や資格など:修士号
- ICF認可:ICF資格受験時に考慮される(詳細は大学に問い合わせ要)
詳細は以下ホームページを参照:
ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)
カナダのバンクーバーにメインキャンパス持つ名門大学の一つです。昨今、世界的なコーチングの潮流は個人から組織へと変化している傾向があり、組織コーチングを学べるという点が大きなメリットです。また、level2認定をされているのでPCCへの挑戦権を得られるのと、学費が比較的リーズナブルな点も魅力です。実際にオンラインで受けるとなるとアジア居住の学生は時差の問題をどう克服しているのか大学に確認したいところです。
ポイント
- コース名:Organizational Coaching
- 期間:9月間のパートタイム
- 場所:オンライン
- 学費:$10,750(カナダドル)
- 学位や資格など: UBC senate-approved Certificate in Organizational Coaching
- ICF認可:Level2
詳細は以下ホームページを参照:
ケンブリッジ大学(イギリス)
世界の大学ランキングでもトップ争いをするイギリスの超名門大学。修士号の学位なのでコーチングをしっかりとアカデミックな側面から学ぶことができる印象です。例えば、Psychological Coaching 、Practical Philosophy for Coaching、Evidenced-Based Coaching、Neuroscience and Coaching など、心理学、哲学、エビデンスベース、神経科学など、理論、脳、歴史的背景といった広義な視点からしっかりとコーチングを学べることは魅力的です。
ポイント
- コース名:MSt in Coaching
- 期間:二年間
- 場所:イギリスのケンブリッジ
- 学費:£29,750(留学生向けの学費)
- 学位や資格など: 修士号
- ICF認可:不明、大学に問い合わせ要
詳細は以下ホームページを参照:
オックスフォード・ブルックス大学(イギリス)
イギリスの歴史ある美しいオックスフォードの街にある比較的新しい大学です。ここのカリキュラムの特徴はコース名の通り、コーチングとメンタリングという側面から知識と実践を深めます。また、サイコセラピーのコーチング/メンタリングに対する影響、組織におけるコーチング/メンタリング、心理学的アプローチなど非常にカリキュラムのバランスが良い印象です。
ポイント
- コース名:Coaching and Mentoring Practice
- 期間:二年間(フルタイムのオンラインか、オンラインとスクーリングのミックスかを選べる)
- 場所:イギリスのヘディントン又はオンライン
- 学費:組み合わせにより多様
- 学位や資格など: 修士号、ディプロマ、サーティフィケイトなど
- ICF認可:不明、大学に問い合わせ要
詳細は以下ホームページを参照:
イーストロンドン大学(イギリス)
ロンドンの金融の中心地のカナリー・ワーフにメインキャンパスを有する当大学では、ポジティブ心理学とコーチング心理学のコースを提供しています。コーチング心理学は世界的にポジティブ心理学の一分野と捉えられている側面もあり、ポジティブ心理学をベースにコーチングを学ぶという印象です。
ポイント
- コース名:Applied Positive Psychology and Coaching Psychology (MAPPCP)
- 期間:一年間(フルタイム)、二年間(パートタイム)
- 場所:ロンドン又はオンライン
- 学費:Full-time: £15,480, per year Part-time: £2,580, per 30 credit module (留学生向けの学費)
- 学位や資格など: 修士号
- ICF認可:不明、大学に問い合わせ要
詳細は以下ホームページを参照:
まとめ
さて、今回は海外の大学(大学院)でコーチングは学べるのか?というテーマで解説をしてきました。恐らく、海外の大学で学ぶうえで最も大きなネックは費用と英語ではないでしょうか?世界的に円安傾向が続いてる昨今は、ますます留学のハードルが上がりつつあります。一方で、英語を学ぶ環境は年々ハードルが下がっており、筆者の見解ではそこまで費用をかけなくても英語力は身につきます。出来る限り不要なコストを下げ、かけるべきところに費用をかけるという投資エリアの冷静な判断力が求められていると感じます。
筆者は29歳の時に、イギリスの大学院に留学しましたが、7年半かけた貯金を使い切ってイギリスへ渡りMBAを取得し、ヨーロッパを10カ国旅をするという経験をしました。退職時は駐在員として働いており、国際結婚も控えていました。駐在員のポジションを失うこと、収入がなくなること、何の保証もない不確実な未来に向けての意思決定がとても怖かったことを覚えています。ですが、あの時に勇気を振り絞って、失敗することも覚悟して選択したことで、今の充実があります。海外で学ぶことが全てではありませんし、人の生き方や幸せの形は十人十色です。ですが、今、チャレンジしたい、という気持ちがあるのであれば、それが何であれ、是非その気持ちを大切にしてみなさんの人生を謳歌されてください。心から応援しております。
※他にもコーチングを学べる海外大学あれば、是非コメントを頂けるととてもうれしいです^^大学リストを随時更新していきます!また、大学の情報は随時更新される可能性があるので詳細は各自大学のホームページからご確認ください。
ありがとうございます!海外でコーチングを学ぶイメージを持てました。まずは、英語から頑張ります!
うん、千里の道も一歩からなので、焦らずに、一歩一歩進めていこうね!
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