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「新しい年や新しいプロジェクトが始まると、やる気はあるのに目標を立ててもうまく行動につながらない…」と悩んだことはありませんか?
そんなときこそ活用したいフレームワークが、マンダラチャート(マンダラート)です。高校時代の大谷翔平選手が取り入れていたことでも知られ、最近ではビジネスからプライベートまで幅広い分野で注目を集めています。
本記事では、2025年現在の最新動向や社会背景も踏まえつつ、マンネリ化しがちな目標管理を抜け出すための実践的なマンダラチャートの作り方と、活用のコツ・具体例を紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、皆さんの目標達成にお役立てください。
1. なぜ今、マンダラチャートが注目されるのか
(1) ライフスタイルの急激な変化
ここ数年でリモートワークや副業解禁など、働き方や暮らし方が大きく変わりました。自由度が高まる一方で、「自分で目標を決め、自己管理を徹底すること」が必要とされるシーンも増えています。その中で、「漠然とした夢や目標はあるのに一歩が踏み出せない」「行動の優先順位がつけられない」という人が続出しています。これらの課題を解決するツールとして、マンダラチャートは大きな注目を集めています。
(2) 大谷翔平選手の成功体験
言わずと知れたメジャーリーガー・大谷翔平選手が高校時代に取り入れ、実際に大きな成果を出したことが報道され、さらに社会的に認知が拡大しました。当時、大谷選手は「目標達成シート」として中心に「ドラフト1位で8球団指名を受ける」という大きなゴールを置き、周りに「球速アップ」「コントロール向上」「コミュニケーション能力」など8つの項目を配置。その8つをさらに細分化して具体的行動を洗い出し、野球の練習以外にメンタル面や生活習慣の改善にも取り組んだと言われています。
(3) 可視化ツールとしての優秀さ
情報が氾濫する現代において、脳内だけで物事を整理するのは至難の業です。マンダラチャートは、9×9マス(合計81マス)というフレームを使い、目標や施策を「キーワード」の形で書き出していくので、思考を視覚的に整理でき、抜け漏れを防ぐことにもつながります。
「リスト化」でもいいのですが、チャート形式にすることで関連性や重要度が立体的に見えやすくなるのが魅力です。
2. マンダラチャート(マンダラート)とは
(1) 仏教の曼荼羅が原型
「曼荼羅(まんだら)」とは、もともと仏教の世界観を表すもの。中心に仏や菩薩などの尊い存在があり、その周囲を取り巻く形で様々な要素が配置されます。この「中心から世界が広がる」という発想が、目標設定・思考整理のフレームワークとして転用されました。
(2) 9×9マスで構成される
基本的な構成は下記の通りです。
- 真ん中の3×3ブロック
- 中心に「最終目標」を書き、その周囲8マスに「中項目」を記入。
- 周辺8つのブロック(各3×3)
- 中項目をさらに細分化し、具体的なアクションプランを周囲8マスに落とし込む。
最終的には9×9=81マスとなり、徹底的に思考を広げ、目標達成のシナリオを可視化できるわけです。
(3) 「やりたいことを全部書き込む」思考
マンダラチャートの醍醐味は、最初から完璧を目指さず、「とにかく思いつく限り全部書く」ことです。
「こんなこと書いても意味あるのかな」と躊躇するよりも、まずは漏れなくアウトプットしておくことで、後々それが重要なヒントやアイデアになる場合があります。脳内の情報を一度“棚卸し”する感覚で取り組むと良いでしょう。
3. マンダラチャートの作り方・実践ステップ
1) 中央の目標設定
- 最終目標(ゴール)をはっきり書く
- 「英語力をネイティブ並みにする」
- 「副業で月に10万円の安定収入を得る」
- 「マラソンでサブ4を達成する」
- 「売上を前年比120%に伸ばす」 など
- できるだけ定量的・期限付きにする
- 例:「1年以内にTOEIC900点」や「半年で10kg減量」のように「いつまでに」「どれくらい」を入れるとブレにくいです。
2) 周辺8マスの中項目整理
中央を含む3×3ブロックを想定し、その中央が最終目標、周囲8マスに中項目を配置します。
- 例:ダイエットなら
- 食事管理
- 筋トレ
- 有酸素運動
- 生活リズム
- 睡眠の質向上
- モチベーション管理
- 体重・体脂肪の記録
- 外部サポート(ジムやパーソナルトレーニング)
- 例:新規事業立ち上げなら
- 市場調査
- 競合分析
- 資金調達
- 商品開発
- マーケティング戦略
- チーム編成
- リスク管理
- プロジェクトスケジュール
3) さらに9×9マス(81マス)へ展開
上記で出した周辺8つのテーマを、それぞれさらに深堀りして具体的な行動項目を書いていきます。例えば「食事管理」というテーマをさらに3×3ブロックに置き、その中心に「食事管理」と書き、周囲8マスに「糖質制限」「カロリー計算」「外食制限」「高タンパク&高脂質意識」「野菜摂取量増」「グルテンフリー&カゼインフリー」などのアクションを列挙します。これを8つのテーマすべてで行うと、合計81マスのマンダラチャートが完成です。
4. マンダラチャートのメリットと活用シーン
(1) ビジネスの目標管理・プロジェクト推進
1) プロジェクトの全体像をつかみやすい
例えば、新規プロジェクトで「1年後に売上1,000万円を達成する」という目標を中央に据え、その周りに「マーケティング」「営業」「商品開発」「予算管理」「組織体制」などを配置。さらにそれぞれを細分化していくと、「広告施策の改善」「営業リストの整備」「プロトタイプ開発」「コスト削減プラン」「人材採用計画」など具体的なタスクが見えてきます。プロジェクトメンバー全員でチャートを共有すれば、共通認識と役割分担がスムーズになり、「何を、いつまでに、誰がやるか」を明確にできるでしょう。
2) チームビルディングにも有用
大きな事業ビジョンがあっても、メンバーの意識がバラバラでは成果が出にくいものです。曼荼羅チャートを作成するときに、全員でアイデアを出し合って埋める作業を行えば、お互いの得意・不得意や関心分野が自然と分かり、チームワークの向上にもつながります。
(2) プライベートでの自己実現・健康管理
1) ダイエット・筋トレの計画
「半年で10kg減量」や「ボディメイクで大会出場」のような明確な目標がある場合、食事・運動・サプリ・メンタル・生活習慣などを8つに分割し、それぞれ細かい行動項目を洗い出すことで取り組みやすくなります。達成状況をチャート上にメモするなど、視覚的にモチベーションを維持する仕組みとしても便利です。
2) 資格勉強やスキルアップ
英語学習、プログラミング、ビジネス資格など、長期的な学習計画が必要な場面でもマンダラチャートは有効です。目標スコア・試験日を中心におき、周囲のテーマを「単語強化」「リスニング」「過去問対策」「時間割」「教材選定」「勉強場所」「進捗管理」「模擬試験」などに分解します。これによって、計画倒れや三日坊主を防ぎやすくなるでしょう。
3) 人生設計・ライフプランニング
「3年後に海外移住」「5年後に独立起業」「家族計画とマイホーム購入」など、大きなライフイベントに関しても、マンダラチャートが頼もしい味方になります。一見壮大すぎてどう手をつければいいかわからない目標であっても、要素を8つに分け、そこからさらに細分化していけば、今すぐ行うべきことや、中長期的に準備することが明確化されます。
5. 実例:ダイエット目標の曼荼羅チャートサンプル
下記は「半年で10kg減量」を中央に据えたサンプル図です。ここでは9マスのみ示していますが、実際にはさらに拡張して81マスまで展開可能です。参考までにご覧ください。
食事管理 | 筋トレ | 睡眠改善 |
記録の徹底 | 半年で10kg減量 | 有酸素運動 |
メンタルケア | サプリ活用 | 体重・体脂肪記録 |
- 中央:半年で10kg減量(最終目標)
- 周囲8マス:食事管理、筋トレ、有酸素運動、睡眠改善、メンタルケア、サプリ活用、体重・体脂肪記録、記録の徹底
さらに各マスを3×3ブロックとして拡張し、たとえば「食事管理」のブロック内に「糖質制限」「高タンパク&高脂質食」「外食の回数調整」「野菜摂取量増」「水分補給」「グルテンフリー&カゼインフリー」などを書き込むことで、具体的行動が可視化されます。
6. チャートを使いこなすコツ・注意点
(1) すべてを完璧に埋めようとしない
81マスをびっしり埋めるのは簡単ではありません。最初から全マスを埋めようと気負ってしまうと、疲れて途中で挫折する可能性も。
「とりあえず思いつく限り書き出してみる」ぐらいのライトな気持ちで始め、少しずつ埋めていくほうが長続きします。
(2) 定期的な見直しが鍵
書きっぱなしで終わらせず、週1回や月1回など頻度を決めて見直し・更新することが大切です。
- 達成できた項目にチェックを入れる
- 新たに出てきた課題を追加する
- 目標や環境の変化に合わせて修正する
こうしたアップデート作業を繰り返すうちに、チャートの精度が高まっていき、行動もより具体的になります。
(3) 具体的かつ行動ベースの記述を心がける
- 悪い例:「がんばる」「もっと筋肉をつける」「体重を減らす」
- 良い例:「週3回、ベンチプレスとスクワットを各10回×3セット」「1日摂取カロリーを1,800kcal以内に抑える」「毎朝体重を計測してスマホアプリに入力する」
抽象的な書き方ではなく、「誰が」「いつ」「何を」「どれだけ」といったレベルに落とし込むことが重要です。
(4) 優先順位をつけて行動に移す
マンダラチャートは多くのタスクを洗い出せる反面、人によっては「あれもこれもやらないといけない」と圧倒されることもあります。重要度と緊急度を考慮して優先順位をつけ、「まずはここから」というスタートポイントを絞りましょう。やるべきことが明確になる→行動に移しやすい→成果が出る→モチベーションが上がるという好循環を作るのが理想です。この好循環を作ることが自信を育むことにも繋がります。
7. まとめ
マンダラチャート(マンダラート)は、自分の目標や課題を「可視化」し、「行動計画」に落とし込むための強力なフレームワークです。リモートワークや副業時代と言われる現在は、自分自身のタスク管理や自己成長のために、明確で具体的なアクションを起こす必要があります。しかし、情報が多すぎる現代では、頭の中だけで物事を整理するのは至難の業。そこで、中心に大目標を据え、周囲に中項目→さらに細分化したアクションと階層的に書き出すマンダラチャートを使えば、モヤモヤした思考を整理し、行動を後押しする「地図」のようなものが手に入ります。
- まずは3×3の中央ブロックから始めてみる
- 書き出しは量を優先し、完璧主義にならない
- 定期的に見直して、アップデートを重ねる
- 具体的な行動レベルまで深堀りする
こうしたポイントを押さえれば、どんな目標設定でも、圧倒的に達成率が高まるはずです。大谷翔平選手のように、明確な夢と地道な努力を両輪として走り続けることで、大きな飛躍を遂げる道筋が見えてくるかもしれません。今こそ、皆さんの目標をマンダラチャートで“見える化”し、2025年以降の新しい時代を自分らしく切り開いていきましょう!
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