コーチング 栄養学

血糖値とメンタル不調の関係性:イライラや不安の原因は血糖値スパイクだった?

この記事は約7分28秒で読むことができます。

血糖値とメンタル不調

はじめに:なぜ「血糖値」と「メンタル」が関係あるの?

最近、「なんだかイライラする」「意味もなく不安になる」と感じることはありませんか?実はその原因、血糖値の乱高下(いわゆる血糖値スパイク)にあるかもしれません。血糖値というと、糖尿病や肥満の話題でよく登場しますが、実は心の健康とも密接な関係があります。本記事では、血糖値スパイクとメンタル不調の関係について、科学的な視点と実生活での対策を交えて詳しく解説します。


血糖値とは?スパイクとは?

血糖値とは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度を指します。私たちが食事をすると、糖質が分解されて血液中にブドウ糖として吸収されます。それに反応してインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を一定範囲に保とうとします。

しかし、以下のような食事をすると、血糖値は急上昇(=スパイク)しやすくなります:

食品の例血糖値スパイクのリスク
精製された白米やパン高い
甘いジュースや炭酸飲料非常に高い
スナック菓子や甘いお菓子高い
野菜・全粒粉パン・ナッツ類低い

血糖値が急激に上がると、それに対応するためインスリンが大量に分泌され、今度は急激な低血糖状態が起きることがあります。これが「血糖値スパイク」と呼ばれる現象です。

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血糖値スパイクがもたらすメンタルへの影響

血糖値の乱高下がメンタルに影響を与える主な理由は、脳と神経伝達物質への負荷です。

1. セロトニン合成への変動

インスリン分泌が増減すると、血中のアミノ酸バランスが変化し、トリプトファンの脳内への取り込み量も増減します。その結果、セロトニン合成量が一定せず、気分の安定性に影響を及ぼす可能性があります。

2. コルチゾールの上昇

低血糖状態が続くと「ストレスホルモン」であるコルチゾールが分泌されやすくなり、不安感や焦燥感を強めることがあります。

3. アドレナリンの過剰分泌

低血糖によって、脳は「危機的状況」とみなし、交感神経を刺激します。その結果、アドレナリンが分泌され、「イライラ」「怒りっぽさ」などが強くなります。


こんな症状は血糖値スパイクのサインかも?

以下のような症状が頻繁にある場合、血糖値の乱高下が原因の可能性があります:

症状説明
食後2〜3時間後の眠気・だるさ高血糖の反動による低血糖反応
急なイライラや怒りアドレナリンの過剰分泌
焦燥感や漠然とした不安コルチゾール増加による神経の過敏反応
空腹時に手が震える、冷や汗血糖が下がりすぎて自律神経が反応している状態
甘いものへの強い欲求血糖値の急降下による「報酬系」の刺激

血糖値と精神疾患との関係

うつ病と血糖値

研究によると、血糖コントロールがうまくいっていない糖尿病患者は、うつ病のリスクが1.2倍〜2倍以上高くなると言われています。また、血糖値の安定が脳の前頭葉機能に影響を与えることも明らかになっています。

不安障害と低血糖

低血糖状態では、心拍数の上昇、震え、発汗などの身体症状が起こりやすく、これがパニック障害や不安障害の症状と類似しているため、混同されることもあります。


血糖値スパイクを防ぐには?生活でできる7つの対策

① 朝食を抜かない

朝食を抜くと、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなります。朝にたんぱく質と良質な脂質を取るのが理想的です。

② 食物繊維を先に食べる

食物繊維は糖の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑える働きがあります。「ベジファースト」は有効な習慣です。

③ おやつをナッツ類にする

間食には、アーモンドやくるみなど、血糖値を急激に上げない低GI食品が効果的です。

④ 白い炭水化物を控える

白米やパンよりも、玄米、雑穀米などを選びましょう。

⑤ よく噛んでゆっくり食べる

咀嚼回数が増えると、インスリン分泌が穏やかになります。

⑥ 適度な運動を取り入れる

特に食後の軽いウォーキングは、血糖値を安定させる効果が高いです。

⑦ 睡眠の質を上げる

睡眠不足はインスリン感受性を下げ、血糖値を不安定にします。7〜8時間の睡眠を心がけましょう。


実際に血糖コントロールでメンタルが改善した事例

ケース1:30代女性・会社員

慢性的な疲労感とイライラに悩んでいたが、食事を見直し、朝にプロテイン+野菜を摂るようにしたことで、2週間後には気分の安定を実感。仕事への集中力も回復。

ケース2:40代男性・自営業

午後になると気分が落ち込む状態が続いていたが、食後に10分間のウォーキングを習慣化したことで、午後の気分のムラが激減。体重も減り、睡眠も深くなった。


血糖値とメンタル不調の関係性のまとめ

「心が不安定」「イライラする」「やる気が出ない」――それはもしかしたら、心の問題ではなく血糖値の問題かもしれません。現代人の多くが無意識に経験している血糖値スパイク。これをコントロールすることは、単に健康に良いだけでなく、感情の安定や幸福感の向上にもつながります。忙しい毎日の中でも、食事・運動・睡眠といった基本を整えることが、心の健康を守る第一歩になります。

注意事項 : 本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的・専門的なアドバイスの代替を意図するものではありません。具体的な疑問や不安がある方は専門家の判断を仰いでください。


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