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ブレない自分軸をつくる4ステップ
はじめに:なぜ「自分軸」が必要なのか?
「人の目が気になる」「やりたいことがわからない」「決断に迷う」
そんな悩みの背景には、自分の中の「判断軸」が不明確なことがあります。
しかし、自分の行動を決める軸には、実は深い構造があるのです。
本記事では、以下の4つの層をもとに、自分軸の正体を明らかにしていきます:
- 哲学(Philosophy)
- 価値観(Values)
- 価値の基準(Criteria)
- 行動(Behavior)
この構造を理解することで、自分に正直に、ブレずに生きるための「軸」が見えてきます。
第1層:哲学 ― 人生観・世界観の土台
哲学とは、「人間とは何か」「なぜ生きるのか」「幸せとは何か」といった根本的な問いに対する考え方です。
これは難解な学問に限りません。
たとえば、
- 「人は自由に生きるべきだ」
- 「人は関係性の中でこそ意味を持つ」
- 「人生は挑戦だ」
といった信念も、あなた自身の“人生哲学”です。
この哲学こそが、すべての価値観や行動の“土壌”となります。
第2層:価値観 ― 何を大切にしたいか
哲学に基づいて生まれるのが価値観です。
価値観とは、「何を大切にしたいか」というあなたの優先順位の軸です。
たとえば…
- 自由
- 愛
- 誠実
- 挑戦
- 成長
- 安定
- 調和
など、人によって異なります。
価値観は、意思決定や人間関係に強く影響し、自分らしさの核心となる部分です。
※価値観はライフイベントや学習で変わることもあります。
第3層:価値の基準 ― 満たされているかを測る“物差し”
同じ「誠実さ」でも、人によって意味合いは異なります。
ある人は「嘘をつかないこと」、別の人は「感情を正直に伝えること」と考えるかもしれません。
これが「価値の基準」です。
価値観が満たされているかどうかを判断するための、あなたなりの定義やルールとも言えます。
※基準=価値観を“いつ満たしたと見なすか”を決めるチェックポイント
✔ 例:誠実さを大切にする人の場合
階層 | 内容 |
---|---|
哲学 | 「人は信頼によって社会を築く存在である」 |
価値観 | 「誠実であることを大切にしたい」 |
価値の基準 | 「嘘をつかない」「行動と言葉が一致している」 |
行動 | 約束を守る・無理なことは断る・正直に話す |
第4層:行動 ― 外に現れるあなたの選択
価値観とその基準に基づいて、日々の行動が決まっていきます。
つまり、行動は哲学の末端にあるアウトプットなのです。
だからこそ、「どう生きたいか」という問いは、最終的に「どう行動するか」に繋がっています。
※他者からのフィードバックが哲学に影響を与える循環もある。
ピラミッドで見る「自分軸の4層構造」

コーチングでの活用法
この4層構造は、コーチングでもとても役立ちます。以下のような問いで、クライアントの自己理解を促すことが可能です。
- 「あなたが大切にしている価値観は何ですか?」(②)
- 「その価値が満たされていると感じるのはどんなとき?」(③)
- 「その基準が満たされるために、どんな行動が取れそうですか?」(④)
- 「何がそれを大切にしたいと思わせるのでしょうか?」(①)
この順序で問いを立てると、内面と行動がつながり、クライアント自身の軸が明確になっていきます。
おわりに:あなたの哲学は何ですか?
多くの人は、自分の価値観や行動は意識していても、その根底にある「哲学」や「価値の基準」までは深く見つめることがありません。
しかし、自分の哲学を言語化し、それに沿った価値観と行動を選んでいくとき、人生は驚くほどブレなくなります。
あなたは、どんな人生哲学を持っていますか?
補足:その価値観、本当に“自分のもの”ですか?
多くの人が「自分はこういう価値観を持っている」と信じています。
しかし、注意が必要なのは――それが“取り入れ(introjection)”かもしれないということです。
「取り入れ」とは?
心理学では、他人の価値観や信念を、自分で吟味せずにそのまま取り込むことを「取り入れ(introjection)」と呼びます。
- 親に「優等生でいなさい」と言われて育った
- 学校や社会から「出世が成功だ」と刷り込まれた
- 職場で「成果を出さないと意味がない」と繰り返し言われた
こうした外部のメッセージが、あたかも自分の本心であるかのように根付いてしまうのです。
取り入れのリスク
取り入れた価値観に基づいて生きると…
- 頑張ってもどこか空虚
- 成果を出しても達成感がない
- 本当にしたいことがわからない
といった内面の分離感や違和感が生じます。
真の価値観を見極めるには?
「これは本当に自分が大切にしていることなのか?」と、時折立ち止まって問い直すことが大切です。
- 「それを大切にしたいと思ったきっかけは何だったか?」
- 「それが満たされたとき、私は心から満足しているか?」
- 「それを失ったら、私はどれだけ苦しいと感じるか?」
このような問いは、取り入れではなく“自分の価値観”を見つける鍵になります。
4層構造を理解し、あなたらしい哲学と価値観を内省する中で、次の「価値の基準」や「行動」にも一貫性が生まれていきます。
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