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「哲学 → 価値観 → 価値の基準 → 行動」:ブレない自分軸をつくる4ステップ

この記事は約4分47秒で読むことができます。

自分軸

ブレない自分軸をつくる4ステップ

はじめに:なぜ「自分軸」が必要なのか?

「人の目が気になる」「やりたいことがわからない」「決断に迷う」
そんな悩みの背景には、自分の中の「判断軸」が不明確なことがあります。
しかし、自分の行動を決める軸には、実は深い構造があるのです。

本記事では、以下の4つの層をもとに、自分軸の正体を明らかにしていきます:

  1. 哲学(Philosophy)
  2. 価値観(Values)
  3. 価値の基準(Criteria)
  4. 行動(Behavior)

この構造を理解することで、自分に正直に、ブレずに生きるための「軸」が見えてきます。


第1層:哲学 ― 人生観・世界観の土台

哲学とは、「人間とは何か」「なぜ生きるのか」「幸せとは何か」といった根本的な問いに対する考え方です。

これは難解な学問に限りません。
たとえば、

  • 「人は自由に生きるべきだ」
  • 「人は関係性の中でこそ意味を持つ」
  • 「人生は挑戦だ」

といった信念も、あなた自身の“人生哲学”です。

この哲学こそが、すべての価値観や行動の“土壌”となります。


第2層:価値観 ― 何を大切にしたいか

哲学に基づいて生まれるのが価値観です。

価値観とは、「何を大切にしたいか」というあなたの優先順位の軸です。

たとえば…

  • 自由
  • 誠実
  • 挑戦
  • 成長
  • 安定
  • 調和

など、人によって異なります。

価値観は、意思決定や人間関係に強く影響し、自分らしさの核心となる部分です。

※価値観はライフイベントや学習で変わることもあります。


第3層:価値の基準 ― 満たされているかを測る“物差し”

同じ「誠実さ」でも、人によって意味合いは異なります。
ある人は「嘘をつかないこと」、別の人は「感情を正直に伝えること」と考えるかもしれません。

これが「価値の基準」です。

価値観が満たされているかどうかを判断するための、あなたなりの定義やルールとも言えます。

※基準=価値観を“いつ満たしたと見なすか”を決めるチェックポイント


✔ 例:誠実さを大切にする人の場合

階層内容
哲学「人は信頼によって社会を築く存在である」
価値観「誠実であることを大切にしたい」
価値の基準「嘘をつかない」「行動と言葉が一致している」
行動約束を守る・無理なことは断る・正直に話す

第4層:行動 ― 外に現れるあなたの選択

価値観とその基準に基づいて、日々の行動が決まっていきます。
つまり、行動は哲学の末端にあるアウトプットなのです。

だからこそ、「どう生きたいか」という問いは、最終的に「どう行動するか」に繋がっています。

※他者からのフィードバックが哲学に影響を与える循環もある。


ピラミッドで見る「自分軸の4層構造」

自分軸

コーチングでの活用法

この4層構造は、コーチングでもとても役立ちます。以下のような問いで、クライアントの自己理解を促すことが可能です。

  • 「あなたが大切にしている価値観は何ですか?」(②)
  • 「その価値が満たされていると感じるのはどんなとき?」(③)
  • 「その基準が満たされるために、どんな行動が取れそうですか?」(④)
  • 「何がそれを大切にしたいと思わせるのでしょうか?」(①)

この順序で問いを立てると、内面と行動がつながり、クライアント自身の軸が明確になっていきます。


おわりに:あなたの哲学は何ですか?

多くの人は、自分の価値観や行動は意識していても、その根底にある「哲学」や「価値の基準」までは深く見つめることがありません。

しかし、自分の哲学を言語化し、それに沿った価値観と行動を選んでいくとき、人生は驚くほどブレなくなります。

あなたは、どんな人生哲学を持っていますか?


補足:その価値観、本当に“自分のもの”ですか?

多くの人が「自分はこういう価値観を持っている」と信じています。
しかし、注意が必要なのは――それが“取り入れ(introjection)”かもしれないということです。

「取り入れ」とは?

心理学では、他人の価値観や信念を、自分で吟味せずにそのまま取り込むことを「取り入れ(introjection)」と呼びます。

  • 親に「優等生でいなさい」と言われて育った
  • 学校や社会から「出世が成功だ」と刷り込まれた
  • 職場で「成果を出さないと意味がない」と繰り返し言われた

こうした外部のメッセージが、あたかも自分の本心であるかのように根付いてしまうのです。

取り入れのリスク

取り入れた価値観に基づいて生きると…

  • 頑張ってもどこか空虚
  • 成果を出しても達成感がない
  • 本当にしたいことがわからない

といった内面の分離感や違和感が生じます。

真の価値観を見極めるには?

「これは本当に自分が大切にしていることなのか?」と、時折立ち止まって問い直すことが大切です。

  • 「それを大切にしたいと思ったきっかけは何だったか?」
  • 「それが満たされたとき、私は心から満足しているか?」
  • 「それを失ったら、私はどれだけ苦しいと感じるか?」

このような問いは、取り入れではなく“自分の価値観”を見つける鍵になります。

4層構造を理解し、あなたらしい哲学と価値観を内省する中で、次の「価値の基準」や「行動」にも一貫性が生まれていきます。


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