この記事は約8分56秒で読むことができます。
はじめに
「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読んで、自分自身と向き合い、人生の価値を見つめ直したあなた。これらの本は、私たちがどのように生きるべきか、どのように人間関係を築くべきかについて、深い洞察を与えてくれました。アルフレッド・アドラーの心理学は、私たちの日常生活において、どのように振る舞い、どのように考えるべきかについての具体的な指針を示してくれます。
しかし、これらの本を読んだ後、多くの読者が抱く疑問が一つあります。それは、「この学びをどう生活に活かすのか?」ということです。この重要な疑問に答える鍵となるのが、岸見一郎氏による「アドラー心理学入門」です。この本は、アドラー心理学の基本的な原理をさらに深く掘り下げ、私たちが日常生活において直面する様々な課題に対して、より実践的な解決策を提供してくれます。
岸見氏は、アドラーの教えを現代的な文脈で解釈し、具体的な事例だけでなくギリシャ哲学を交えながら、私たちの心理的な成長と自己実現のための道筋を示してくれます。特に、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」で触れられた概念を、より深く、かつ広い視野で理解するためのガイドブックと言えるでしょう。
嫌われる勇気はこちら
コーチは心理学を学ぶべき?-Vol.2 – ”嫌われる勇気” アドラー心理学 –
この記事は約8分23秒で読むことができます。 目次 / Contents はじめに著者紹介嫌われる勇気の概要コーチ刈谷洋介の所感嫌われる勇気の重要トピック嫌われる勇気はこちらまとめ合わせて読みたい個別 …
続きを見る
幸せになる勇気はこちら
コーチは心理学を学ぶべき?-Vol.3 – ”幸せになる勇気” アドラー心理学 –
この記事は約11分27秒で読むことができます。 目次 / Contents はじめに著者紹介「幸せになる勇気」の概要と重要トピックお勧め書籍:エーリッヒ・フロム「愛するということ」コーチ刈谷洋介の所感 …
続きを見る
「アドラー心理学入門」への橋渡し
「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」の青年と哲人の対話を通して私たちはアドラー心理学の基本を学びました。これらの本は、勇気を持って自分自身の選択を尊重し、他人との関係を健全に築く方法を提示しています。まさにアドラー心理学を深めるための橋渡しと呼べるでしょう。しかし、これらの原則をどのように具体的な日常生活に適用するかは、多くの読者にとって未解決の疑問のままかもしれません。この点で、岸見一郎氏の「アドラー心理学入門」は、理論から実践への架け橋となってくれるでしょう。
「アドラー心理学入門」は、アドラーの教えを現代の生活に密接に関連付けています。岸見氏は、アドラーの理論を生き生きとした事例と共にに説明し、読者にそれを日常生活にどのように応用するかを示唆しています。例えば、自己受容、勇気の概念などを、家庭、職場、人間関係の中でどのように活かすかが語られています。
この本はまた、アドラー心理学の核心である「目的論」にも焦点を当てています。目的論は、私たちの行動や感情が、未来の目標や目的に基づいているという考え方です。岸見氏は、目的論を通じて、私たちが直面する心理的な課題や障害に対して、より深い理解と解決策を提供します。例えば、不安や劣等感を感じる時、それらが私たちの内なる目的にどのように影響されているかを理解することで、これらの感情を乗り越えるための新たな視点を得ることができます。
さらに、岸見氏は「アドラー心理学入門」で、アドラーの教えを日常の様々なシナリオに適用する方法を示します。たとえば、子育て、職場での対人関係、自己改善など、現代人が直面する多様な課題に対する実用的なアドバイスが満載です。これらのアドバイスは、単なる理論ではなく、実際の生活の中で容易に実践できるものばかりです。ここがアドラー心理学が「使用の心理学」と言われる所以でしょう。
特に、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」に触れた概念の理解を深めたいと思っている方には、この本が新たな洞察と理解を提供してくれることでしょう。読者にとって、これはただの続編ではなく、アドラー心理学の旅をより深く、より広いものにするための次のステップです。
「アドラー心理学入門」の紹介
「アドラー心理学入門」は、岸見一郎氏によるアドラー心理学の要点を詳細に解説した作品です。この本は五つの章に分けられており、それぞれがアドラー心理学の異なる側面を深く掘り下げています。
1. 第一章:アドラーはどんな人だったか
– この章では、アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーの生涯と彼の哲学的背景に焦点を当てています。アドラーの個人史と彼の思想がどのように形成されたかを通じて、読者はアドラー心理学の起源を理解することができます。
2. 第二章:アドラー心理学の育児と教育
– ここでは、アドラー心理学を育児と教育の分野にどのように応用するかが語られています。この章は、子どもの心理的な成長に対するアドラーのアプローチと、それが現代の育児や教育にどのように適用されうるかを探求します。
3. 第三章:横の関係と健康なパーソナリティ
– アドラー心理学における「横の関係」の概念を深掘りし、健康な人間関係を築くためのアドラーの原則を紹介しています。この章は、個人間の対等な関係がどのようにして心理的な健康に寄与するかを明らかにします。
4. 第四章:アドラー心理学の基礎理論
– この章では、アドラー心理学の核となる理論、例えば、劣等感や優越感、意味づけなどに焦点を当て、これらの概念が私たちの心理と行動にどのように影響を与えるかを解説しています。
5. 第五章:人生の意味を求めて
– 最終章では、アドラー心理学を通じて人生の意味と目的を探求します。この章は、個人が自己実現と幸福を追求する過程で直面する課題と、それに対するアドラー流の解決策を探ります。
それぞれの章は、アドラー心理学の理解を深め、日常生活に応用するための貴重な洞察を提供します。
コーチ刈谷の所感
「嫌われる勇気が地図であるなら、幸せになる勇気はコンパスである」という岸見氏の言葉にある通り、これら二つの書籍を通して、読者の方々は、アドラーとは何か、生きるとは何かについての洞察を深められたと思います。
アドラーがユダヤ人であり、ナチスの迫害を逃れニューヨークに渡り、そこから英語を鍛え、アメリカに根を張り生きてきたという生涯、もともと熱心な社会主義者でありマルクスに影響を受けたアドラーは、ロシア革命の失敗に絶望、また、第一次世界大戦時に軍医として従軍する経験からアドラー心理学の根幹とも言える共同体感覚が生まれたこと、そして、政治ではなく、教育や子育てという側面から社会変革に舵を切ったことなど、この本はアドラーの個人史を知るきっかけを与えてくれます。理論や哲学はその人の生い立ちや時代背景に紐づいているケースが多く、嫌われる勇気や幸せになる勇気では見えてこない、アドラー個人が見える点もこの書籍の魅力であると感じます。
フロイトの原因論と袂を分ち、「どこからではなくどこへ」という目的論に依拠した生き方、アドラーの生涯や時代背景含め、その基礎的なエッセンスがこの書籍には散りばめられています。後書き部分にある「自分の創始した心理学は理論であるばかりでなく「心の態度である」」という一説には深く考えさせられます。自分はコーチとして、対人支援者として、ビジネスパーソンとして、この態度をどれだけ身につけられているのかと。コーチはもちろんのこと、全ての対人支援者、人間関係に悩む方々にお勧めの書籍です。きっと、全ての方に、深い気づきを与えてくれるでしょう。
アドラー心理学入門はこちら
最後に
「アドラー心理学入門」を手に取ることは、自己理解と成長の旅への一歩です。岸見一郎氏の洞察に満ちたこの本を通じて、あなた自身の人生に新たな視角をもたらすことができるでしょう。特に、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読んだことがあるなら、この本はあなたの理解をさらに深めるための鍵となるはずです。
あなたは、自分自身の劣等感や人間関係にどのように対処していますか?自己受容と共同体感覚のバランスをどのように保っていますか?「アドラー心理学入門」は、これらの重要な問いに対するヒントを提供してくれるます。岸見氏の実践的なアドバイスを通じて、あなたは日々の生活の中でより健康的な自己像を築き、充実した人間関係を育むことができるはずです。
「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」に触れた後に、「アドラー心理学入門」を読むことは、アドラーの教えをさらに深く理解し、日々の生活に活かすための重要なステップとなるはずです。
個別無料説明会(オンライン)について
ライフコーチングを受けたい方はオンライン無料説明会へお申し込みください。
説明会は代表の刈谷(@Yosuke_Kariya)が担当します!お待ちしています!
コーチング有料体験について
実際にコーチングを体験してみたい方向けに、有料のコーチング体験も用意しております。ご興味のある方は以下をクリックください。
コーチング体験(有料 : セッション2回分)| ライフコーチング |【東京・コーチ歴12年・実績2800時間】
この記事は約4分42秒で読むことができます。 目次 / Contents コーチング体験(有料)のお申し込みページへようこそ!無料体験との主な変更点主な対象のクライアント体験セッションの流れ(1回目) …