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【必見!】エグゼクティブコーチングとは何か?プロコーチが4つの視点から解説!

2023年8月11日

この記事は約9分28秒で読むことができます。

エグゼクティブコーチングとは

エグゼクティブコーチングとは何か?

こんにちは!COACHING-L代表の刈谷です。まだまだ日本では聞き慣れないエグゼクティブコーチングですがアメリカなどの欧米では日本よりも多くの経営者がコーチをつけて自らと向き合う時間を確保しています。私自身もベンチャーの経営経験があることや、クライアント様でも経営者やこれから経営陣を目指す方などがおり、経営者だからこそコーチをつける必要性を強く感じています。本日のCOACHING-Lブログでは、エグゼクティブコーチングとは何かどんな目的や特徴があるのかを解説していきます。

そもそもエグゼクティブコーチングとは?

【必見!】エグゼクティブコーチングとは何か?プロコーチが4つの視点から解説!
そもそもエグゼクティブコーチングって何?

まずエグゼクティブコーチングを説明する前に“コーチングとは何か?”という部分を簡単に解説します。コーチングとは国際コーチング連盟の定義では以下の通り説明されています。

コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことです。対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味します。

国際コーチング連盟日本支部HPより

つまり、コーチングのスキルだけでなく、コーチの経験やリソースをフルに活用し、クライアントの成長や目標達成に伴走する一連のプロセスを意味します。そして、この関わりを企業の経営者や経営層向けに実施するのがエグゼクティブコーチングと理解しましょう。

エグゼクティブコーチングの目的

エグゼクティブコーチングとは
エグゼクティブコーチングの目的とは?

目的はクライアントのゴール設定による部分が大きいのですが、大きくは以下の3つの集約されます。

1. クライアントのゴールの明確化及び目標達成のサポート

経営やマネージメントという厳しい環境の中で、真に納得したゴールを明確にすることは簡単ではありません。自分が心からやりたいことよりも、外発的な動機付けに気づかずにコントロールされ社内のメンバーから理解が得られなかったり、仮に納得した目標を設定しても、日々のハードな業務に忙殺され、目標に辿り着けないということは現場では往々にして起こります。やるに相応しい真に納得した目標の設定、そしてその到達のサポート、日々のプロセスで得られる成長など、結果だけでなくプロセスにもフォーカスし、納得度高くゴールに到達するサポートをしていきます。

2. クライアントの精神的安全性の確保

経営陣はその立場ゆえ、情報を共有できるレイヤーが限られています。エグゼクティブコーチングでは守秘義務の契約を結ぶのでコーチングセッション中にエグゼクティブがコーチに話した内容は一切口外しません。私自身も経験がありますが、仕事の苦悩、日々のストレスを利害関係がなく心から応援してくれる人に話せる環境があることで精神的に救われます。継続的にセッションを行うことでただのコーチという枠を超えて、共に未来を創造する同志とも言える関係性が構築されるでしょう。

3. フィードバックを得る機会の確保

経営陣にとっての難題の一つは”忖度”です。普段、部下やメンバー達から忖度なしでフィードバックをもらえる環境はなかなかないのではないでしょうか?仮にフィードバックを貰えたとしても、ラポール(信頼関係)が築けていないメンバーからのフィードバックは受け取れないといった現実的な問題も浮上するはずです。コーチはセッション中”感じたこと”をそのまま口にします。もちろん、何でも言いたいことをズケズケ言う訳ではありませんが、耳の痛いフィードバックをすることが多々あります。このフィードバックを定期的に得られる環境を構築することにより”内省”を習慣的に構造化することが可能となります。信頼関係を結んだコーチからのフィードバックを用いて、行動変容に繋げることが可能になります。

エグゼクティブコーチングの特徴

エグゼクティブコーチングとは
エグゼクティブコーチングの特徴とは?

ここからはエグゼクティブコーチングの特徴を3つの視点から解説します。

1. コーチの専門性

エグゼクティブコーチングを実施するコーチはそれぞれが専門性を有しています。エグゼクティブコーチングにおける専門性というと以下のような項目が当てはまるでしょう。

  • 経営経験がある
  • マネージメント経験がある
  • MBAなどビジネススクールを卒業している
  • コーチング資格を保有している
  • 海外勤務経験がある
  • 起業経験がある

クライアントが望む経験を持っていることが場合によってはプラスに働くことがあります。「場合によっては」と記載したのは、コーチングにおいては専門性が必ずしもプラスに働くとは限らないからです。詳細は以下のブログに掲載しておりますのでご興味のある方はご覧ください。

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2. コンサルティングではなくコーチング

コーチングはコンサルティングではありません。コーチングはクライアントの潜在能力を引き出し行動を促すことを特徴としていますが、コンサルティングは専門性に基づいてソリューションを提供するものです。コーチングではクライアントにソリューションは提供しません。テクノロジーの進化により変化が激しく、顧客のニーズも変わりやすい今の時代、提供された固定的なソリューションを実行するコンサルティング的関わりよりも、クライアントが自らが思案し、魂を吹き込んだアイディアを柔軟性を持って行動に繋げていくコーチング的関わりが好まれる潮流が見て取れます。

コンサルティングはWhatとHowの提供にフォーカスしていますが、コーチングはWhyを言葉にして、Howをクライアント自ら生み出すことにフォーカスしています。また、コーチングではクライアント自身が自ら決めることでプロセスと結果に対してのコミットメントを高めることができるのも大きな特徴です。余談ですが、直近大手ビジネスコーチングファームが上場しましたが、この事実がビジネスにおけるコーチングの可能性や注目度を物語っているとも言えるでしょう。

3. 経営以外にも焦点を当てる

これは私のエグゼクティブコーチングの特徴かもしれませんが、私は経営課題意外にも焦点を当てます。経営は人生の一部であり、人のエネルギーと時間は有限です。経営という人生の一領域で望む成果を出すには、その他の領域とのバランスが欠かせません。家族との時間、プライベートの時間、自己啓発の時間などにも目を当て、納得いく人生を描き、納得した時間配分を経営に投下することで、最良の結果が手に入ると考えています。方向性、進み方、望む結果は人それぞれです。「こうしなければいけない」という囚われを手放すような認知的アプローチも実施しながら、硬直した変化の乏しい日々から抜け出すことで創造性を取り戻すことなどもコーチングの大きな強みです。

エグゼクティブコーチの選び方

エグゼクティブコーチとは
エグゼクティブコーチはどのように選ぶのか?

それでは最後にエグゼクティブコーチを選ぶうえで大切な3つのポイントをご紹介します。

1. 豊富なビジネス経験

上記コーチの専門性でも例を挙げましたが、コーチはビジネス経験が豊富であることが望ましいでしょう。経営、マネージメント、起業、売上や利益へのコミットメント、部下とのコミュケーションの苦悩などの経験があることにより一連のコーチングスキルである「傾聴・質問・フィードバック・要望」の重みや価値が変わってきます。

例えば、マネージメントを経験したことがないコーチにマネージメントの苦悩を話しても「わかってもらえるだろうか?」という意識が働くことがありますし、フィードバックをもらっても「あなたは経験があるのか?」と感じてしまうリスクも発生します。コーチングにおいて経験は必須でありませんがある方がベターであることは間違いありません。選ぶ際にしっかりと経歴や実績を確認しましょう。

2. コーチング資格などの専門性

資格は必須ではありませんが、保持している方がベターでしょう。例えば、ビジネス経験豊富でコーチングを学んだことがない方が「コーチ」と名乗っている場合、実施しているのは「メンタリング(指導)」ということが往々にしてあります。メンタリングが悪いわけではありません。しかし、「コーチング」なのか「メンタリング」なのかで得られる効果は変わります。またコーチングはもともと非指示的な関わりなので、指示的なメンタリングとは定義が異なります。この違いを明確に理解していないとコーチングを受けたくて申し込んだのに「実際に受けていたのがメンタリングだった」ということにもなりかねません。コーチングを受けたいのであれば資格保持の有無は確認すると良いでしょう。

3. ご自身との相性

上記の「豊富なビジネス経験」と「コーチング資格などの専門性」とは矛盾するように聞こえるかもしれませんが、これが一番重要だと考えています。コーチングを実施するのに特定の専門性は必須ではありません。極端な話をすれば、ビジネスコーチングを実施するのに、ビジネス経験はなくても良いと言うことです。受ける側がどう感じるかは現実問題としてありますが、なくてもコーチングは可能です。それよりも重要なことはクライアントに対し深い関心を持ち、共感的な理解を示し、クライアントの可能性を100%信じて傾聴し、時に耳の痛いフィードバックをできるという”態度”です。

例えば、スポーツの世界では決して選手時代に超一流ではなくても、優秀な実績を残しているコーチや監督が数多くいます。コーチの実績は選ばれる際の入口として一定の効果はありますが、クライアントとの人間的な関わりを構築するにおいては必ずしも有益とは限りません。もし価値観を押し付けるような支配的で指示的なコーチであれば、逆に実績が”害”として働くことがあります。ですので、コーチのプロフィールを拝見し、実際に会話し、可能であれば体験コーチングを受けてみて「この人にお願いしたい!」と感じる方とコーチング契約を結ぶことが最も大切です。

エグゼクティブコーチングの効果

それではエグゼクティブコーチングを受けるとどんな効果を期待できるのでしょうか?こちらは以下のブログで詳細をまとめていますので是非ご覧ください。

エグゼクティブコーチング
【必見!】エグゼクティブコーチングの5つの効果|コーチング・エル

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まとめ

エグゼクティブコーチングとは

さて、本日はエグゼクティブコーチングについて、目的、特徴、コーチの選び方という観点から説明をしてきました。エグゼクティブの方々は従業員には見えない世界で日々大きなプレッシャーやリスクと隣り合わせです。特に、情報共有を出来る相手が限られているので、ポジションが上がるごとに孤独感が増していくという苦しさもあります。私も20人を直接マネージメントしている時にある人から言われたことがあります。

「刈谷さんは2つの目で20人を見ているけど、40個の目で常に見られているんだよね」

僕はエグゼクティブ向けにコーチを始めた理由は、孤独と戦い、未来をこじ開けようとしているクライアントのもう一つの”目”となり”耳”となりたいという想いからでした。あの苦しかった日々に、関心と共感を示し、時に気付きや発見、そして決意と行動を促進してくれるコーチがいたらより充実した日々だったに違いない、そう確信しています。一人でも多くの、夢と理想を描く経営者や経営層の方々が、コーチという伴走者を得て、充実した日々を送られることを心から願いつつ、今回の執筆を終了したいと思います。本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!

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